FIGHTERS BASEBALL CHAMPIONSHIP U-15
【動画付】札幌真駒内シニア初優勝! 準V旭川大雪

初優勝の報告を応援席へ伝える札幌真駒内ナイン
北海道日本ハムファイターズ主催のFIGHTERS BASEBALL CHAMPIONSHIP U15の決勝が2日、札幌ドームで行われ、札幌真駒内リトルシニアが11-4で旭川大雪ボーイズを下し初優勝を飾った。
久保田八十夫監督は「決勝に向けて選手はいつも以上に気合が入っていた。打線も良いところでつながり、最後まで試合ができたことが最高」と手放しで喜んだ。
長引く緊急事態宣言延長で開催が危ぶまれていただけに関係者は大会閉幕に安堵した。

四回、タイムリー二塁打を放つ小貫主将
◇決 勝
札幌真駒内リトルシニア
130340=11
001012=4
旭川大雪ボーイズ
(六回コールドゲーム)
(札)阿部、辻(5回)、太田(5回)、大畑(6回)-吉田
(旭)宍戸、田中(3回)、岸本(6回)-伊藤
▽三塁打:相田(旭)、工藤、髙橋(札)
▽二塁打:小貫(札)
札幌真駒内は4-1と3点リードで迎えた四回、四球の走者を生かし一死二塁から2番・小貫 空(3年・東札幌ジャイアンツ出身)が、ライト線を抜くタイムリー二塁打で加点すると二回から4番・小野嵩琉(3年・藤野ブレイブス出身)に代わってレフトに入っている藍葉友晏(3年・東札幌ジャイアンツ出身)が、スクイズを決めるなどこの回一挙3点を奪い突き放した。
さらに五回にはこの日3安打目となる3番・髙橋勇翔(3年・南スーパースターズ出身)が、迷いの無いスイングで放った打球はグングンとセンターの頭上を越え2者が返るタイムリー3ベースとなった。
髙橋は「最後なので来た球を打つと決めて打席に入った」と試合後。
この日、3安打を放つ髙橋は総て図ったようにセンター方向へ基本に忠実な打撃が光った。

五回、2点タイムリー三塁打を放つ髙橋(札幌真駒内)
投げては先発・阿部拓貴投手(3年・西岡ボルテージ出身)が、強打の旭川大雪打線を四回3安打1失点の好投。
「後ろに太田、辻がいるので初回から全力で行けた。ストライク先行で行けたことも良かった」と笑顔をのぞかせた。
同投手は最優秀選手賞にも輝いた。
五回からは辻 健介(3年・東町小学校野球部出身)、太田修斗(3年・東札幌ジャイアンツ出身)、大畑陽己(3年・東月寒レオンズ出身)らの継投で3失点するも勝利に貢献した。

阿部投手(札幌真駒内)

優勝の札幌真駒内リトルシニア

最終回、笑顔で声援を送る旭川大雪ナイン
旭川大雪、最終回意地見せる!
旭川大雪は2-11と9点を追う六回、一死から8番・斉田龍磨(3年・当麻野球少年団出身)が、死球で出塁すると9番・相田望斗(3年・春光野球少年団出身)が、レフトオーバーとなる一打を放ちこの日2本目となる三塁打で1点。
さらに1番・岸本颯仁(3年・忠和サンダース出身)のセンターへの犠牲フライで三走・相田が生還し2点。
湧き上がる旭川大雪ベンチであったが、反撃もここまで4-11で涙した。
先発の宍戸唯成投手(3年・春光野球少年団出身)は打者13人に対し、二回4安打2四死球4失点と本来のピッチングとはいかなかった。
コロナ禍の影響などでチーム練習が思うようにいかない状況の中、厳しい調整がそのまま結果として表れてしまった。
2番手で登板した<注目>の田中稜真(3年・新富野球少年団出身)も勢いづいた札幌真駒内の勢いを止めることができなった。
西大條敏志監督は「今日の宍戸はボールが少し高かった」と悔しがり球場を後にした。
優秀選手賞には9番打者の相田が受賞した。
普段はわき役に徹する選手がこの日はいぶし銀の活躍!
3打数3安打2三塁打と存在感を示した。

稲葉氏から優秀選手賞を受ける相田(旭川大雪)

準優勝の旭川大雪ボーイズ
<発行人>
同大会が使用する球場は、プロ野球選手と同じフィールドで、プレーができるとあって選手たちはやはり特別。
イレギュラーの無い人工芝に加えて、乾いた打球音は観客がいない分、さらに響き渡った。
道内の学童・中学球児が、こぞってここで野球がしたいと話すのがよく分かる。
リトルシニア、ボーイズ、ポニーリーグとそれぞれの垣根を外し8チームによるトーナメントで行うガチンコ決戦は今年も大いに盛り上がった。
来年もまだまだウィズコロナ時代。
どう関わりながら大会運営を、なされるのか模索が続く。
今大会、最後の最後まで諦めず大会開催にご尽力していただいた北海道日本ハムファイターズにも拍手を送りたい!
また閉会式では選手たちに稲葉篤紀氏からひとり一人に温かい声かけがあるなど本当に心温まるシーン。
毎年ながら胸が熱くなる。
両チームに頑張りあらためて称えたい。

メダル授与の札幌真駒内ナイン

メダル授与の旭川大雪ナイン
協力:北海道日本ハムファイターズ