満席の人気!ヒルマントークショー
ファイターズレジェンドメモリアルピッチセレモニー参加のために来道した北海道日本ハムファイターズの初代監督、トレイ・ヒルマン氏のトークショー(59)が9月21日旭川北洋ビル大ホールで開かれ、当時を懐かしむ300人を超えるファンが駆け付けジョークを交えた思い出話や撮影会を楽しんだ。
トークショーの前には市内にあるダンス教室、トラックスストリートダンススタジオ宮崎のキッズメンバーらがヒップホップなどのパフォーマンスを披露し、会場を盛り上げた。
北海道新聞旭川市内販売所会の主催で行われた。

ジョークがポンポン飛び出し会場は終始和やかな雰囲気に包まれた

幅広いファン層で埋まったトークショー
2006年に日本シリーズを制し日本一、翌年もリーグ優勝し北海道日本ハムファイターズの強さを全国の野球ファンに見せつけたトレイ・ヒルマン元監督。
「北海道のファンは世界一」と言い、スタンドへのサインボール投げなど監督当時からサービス精神たっぷりにファンを大切にしてきた。
今回のトークショーも子供たちから中高年男女まで幅広いファンが集まり、その人気ぶりが表れていた。特に女性ファンが目立ち、会場は終始なごやかな雰囲気に包まれていた。

丁寧に質問に答えるトレイ・ヒルマン氏
旭川市は2度目の訪問。「楽しみにしていました」とヒルマン氏。
司会者から好きな食べ物を聞かれ即座に「オムレツカレー」と答え、会場から笑いが起きた。
17日、札幌ドームで行われたレジェンドメモリアルピッチセレモニーでは当時のユニホームを着てピッチャーで登板し「日本一メンバー」と感動の再会を果たし、「うれしかった」と興奮気味に語り、懐かしんだ。
ヒルマン氏は現在、大谷翔平選手と同じ米大リーグのエンゼルスに所属、育成コーチを務めている。
大谷選手の凄さを聞かれ、「(直接の接触はないが)ホントに凄い。あんな才能を持った選手は見たことがない。
表現する言葉がない、ワオ!(WOW)の一言です」と驚きを表現した。
何度もワオ!を繰り返し、会場のファンに「ハイみなさん、イチ、ニ、サン、ワオ!」と呼びかけ、大ホールにワオ!コールが響き渡った。
ヒルマン氏らしい明るさが会場いっぱいに広がった。

撮影会で「ワオ!」ポーズをとるヒルマン氏。125人の撮影に応じた
ビッグボス(新庄監督)についても語ってくれた。
「今年は1からいろんなことに挑戦した結果なので仕方ない。しかし、選手とのいい関係を築いている。若くて才能ある選手も多く来季は楽しみ」。
今でも忘れない一番の思い出はやっぱり2006年の日本シリーズ優勝だと言う。
「第4戦の0-1で迎えた五回裏の金子誠選手のスクイズ成功がすべて。1-1の同点になり選手たちの気迫が見え、日本シリーズ優勝を確信した」という。
4-1で勝利し第5戦の4連勝に繋がり「シンジラレナイ!」日本一を獲得した。
決まった瞬間は夢の中にいるような感じで、家について初めて実感した-と決定的瞬間を明かしてくれた。
単独インタビューにも快く応じてくれた。
北海道の野球少年・少女たちが上手くなるためには何をすればいいのか-の問いに「一番大切なことは野球を心から楽しむこと。そのためには基礎をしっかり覚え、練習する。素直さを持って監督、コーチらの言うことを良く聞いて、理解すれば楽しさに繋がっていく」。
来年は北広島市の新球場が完成。「プライベートで家族を連れて観戦に来ます」と明言、だから「さよならは言いません」と締めくくった。