小樽が2年ぶり2度目の優勝
小樽が2年ぶり2度目の優勝!
結成15年、有終の美飾る!
リトルシニア秋季全道大会新人戦
リトルシニア野球北海道連盟(伊藤儀隆理事長)のシーズンを締めくくる「第39回秋季全道大会新人戦兼第29回麻生自動車学校杯」決勝戦と3位決定戦の2試合が13日、札幌・麻生球場で行われた。決勝戦は、創部4年目で初の決勝進出を果たした北見と結成15周年イヤーで盛り上がる小樽が激突。先制した小樽が一旦は同点に追いつかれたものの、長打力を発揮して再び突き放し5-3で逃げ切り2年ぶり2度目の優勝を飾り、道内リトルシニア34チームの頂点に立った。3位決定戦は、札幌羊ケ丘の前川貴頌投手が好投、札幌白石を5-0の完封で3位を決めた。小樽、北見、札幌羊ケ丘、札幌白石の4チームは、来年3月に大阪で行われる全国選抜大会に出場(連盟推薦)の予定だ。
◆予選リーグ 9月2日~9月30日◆決勝トーナメント 10月6日~10月13日(札幌麻生、野幌第一球場ほか)
主催:日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟、麻生自動車学校 後援 道新スポーツ、(株)MIZUNO、ゼット(株)、JR北海道
▽ 決勝
北見 0020100=3
小樽 112001X=5
(北)小泉-粥川
(小)八島、加賀谷-伝法
▽ 二塁打 引地、中川(北)、斉藤、加賀谷2(小)
▽ 三塁打 八島
▽ 3位決定戦
札幌羊ケ丘 2010200=5
札幌白石 0000000=0
(羊)前川-鈴木
(札)大島、小原-納口
▽ 三塁打 後藤(羊)
「強い小樽」が帰ってきた!
八島-加賀谷の継投で逃げ切り
球団結成15周年の小樽が今季最終戦の新人戦でタイトルを奪取、「強い小樽」が復活した。昨年は念願の日本選手権北海道大会の優勝に続き道新スポーツ杯も制して2冠に輝く大活躍を見せ、その強さをアピールしたが、今季はこれまでに優勝はなかった。15周年の節目の年、しかもフィナーレを飾る秋季全道大会の優勝は、勝負強さを復活した証でもあり、来季へ繋がる大きな財産を得た。それだけにうれしさも格別のものがあり、ナインの喜びは最高点に達した。
決勝は、創部4年目の北見との対戦となった。一回裏、2番・角田京介(向陽2年)、3番・斉藤上総(潮見台2年)が連続四球で出塁したあと、1年生の4番・八和田恭希(長橋)が左前適時打で先制。二回には加賀谷魁人(朝里2年)の右前打で2点目を挙げ、幸先いいスタートを切った。しかし、三回表には北見の反撃にあい、たちまち同点にされてしまった。
だが、新チームの強さはここから本領を発揮した。同点にされたその裏の先頭打者、3番・斉藤がいきなり左翼二塁打、4番・八和田の右前打で1点、さらに八島駿哉(菁園2年)のセンター越え三塁打で1点を加え、北見を突き放した。4番に抜擢された1年生の八和田は3の2、2打点の大当たり。勝負強さを買われての主砲起用に、村上武洋監督もしてやったりの表情だった。
さあ、次は全国大会。来春(3月)の大阪での選抜大会出場はほぼ間違いなく推薦されるはずだ。決まれば中学は小樽シニア、高校は北照と、うれしいダブル出場が待っている。しかも北照には昨年小樽シニアを卒団したナイン憧れの先輩・金子裕生(1年)がいる。※金子裕生君は平成23年USSSA全米選手権でリトルシニア全日本メンバーとして活躍した選手。「先輩たちに負けないように頑張る」を合言葉に、オフの厳しいトレーニングも覚悟している。チームを引っ張る佐藤迅人主将(朝里2年)は「オフはバッティングを重視し、徹底的な打ち込みをして日本一を目指す」。キッパリと優勝狙いを宣言した。小樽の春は、とてつもなく熱くなりそうだ。
(ストライク編集部・中山 武雄)
13人の精鋭、北見堂々の準優勝
2年生7人、1年生6人の13人で初の決勝進出を果たした北見の活躍は立派。チーム悲願の初優勝は逃したものの、強豪小樽を相手に堂々の戦いぶりだった。2点差の三回、二死から4番・小泉千広(端野2年)が左前打、続く5番・粥川恵(小泉2年)の中前打で1点、連続四球の押し出しで同点に。さらに五回にも3番・小野雄哉(美幌北2年)から3連打して粘りを見せた。青木寛監督は「選手は本当に良くやってくれた。センターラインがしっかりしてきたので戦いになった」と、選手の成長を認めていた。
●先頭打者で先制の口火を切る三塁打を放った札幌羊ケ丘の後藤璃空・主将(東月寒2年) 一人一人の役目をきっちりと果たし、つなぐ野球が成功して勝利につながった。
完封した前川貴頌投手を好リード、打っては4の4と大暴れした札幌羊ケ丘の鈴木晧平捕手(藤野2年) 配球の読み(相手投手の)が当たった。キャッチャーの経験が生かすことができ、うれしい。全国へ向けて冬の間、もっともっと練習します。
協力:(財)日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟