豊浦シーガルス、大敗も未来の勝者!
高円宮賜杯第44回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント南北海道大会
目指せ!小学生の甲子園-。
西胆振支部から出場した豊浦シーガルスに注目したい!
同チームは2009(平成21)年、当時外山悠汰投手(札幌第一-室蘭シニア出身)を擁して南北海道大会へ初出場。
その後も2012(平成24)、2017(平成29)、2020(令和2)、2022(令和4)、2024(令和6)年とマクドナルド南大会6度の出場実績を重ねるチームだ。
今大会1回戦で前年度覇者の深川一已バトルズと対戦。
試合は0-21と大敗を喫した。
今回取り上げたいのは、試合内容ではない。
とりわけ子供の数が近年増加。
それも低学年が多いのはなぜだ!
同チームがある豊浦町は内浦湾沿いの自然豊かな小さな町。
人口3,500人余りで、大人も少なければ子供も少ない。
町内の小学校は豊浦小学校の他、生徒10人程度の分校が2校だ。
このキャパシティから現在、豊浦シーガルスは31人の団員を集める。
つまり人口の1%弱がシーガルスの団員。
“これは凄い”
試合に負けるも人集めでは決して負けてない!
まさにオンリーワン。
入船克敏監督(44)が、自ら勧誘活動にも動き年々選手を増やし続けている。
秘策の一つには小学校だけではなく幼稚園からも勧誘を始め、これが功を奏している。
「昔のように追い込んでやるのではなく、野球の楽しさを広めたい」と言葉にも時流を感じさせる。
現在の悩みの一つに豊浦町の中学校には野球部が無い。
親御さんとしては「小学校で野球をやっても中学校では野球部が無いから」と敬遠されるケースも少なくないと言う。
このようなネガティブ要素からポジティブにとらえるのが入船監督。
将来的には豊浦シーガルス・中等部もと思い描く-。
ユーモアたっぷりで加えてバイタリティ溢れる入船監督さん周りにはいつも多くの指導者仲間が集まる。
発行人が「入船さん、まだまだやることありますね」の問いに。
「記録には残らないけど、記憶に残るチームを目指します」と即答。
豊浦のこうした取り組みから大きな勇気をもらいました、入船監督の与える力に拍手だ。
頑張れ豊浦シーガルス!
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