スポーツ整形外科に聞け!理学療法士らが投球術勉強会
地域の小・中・高・大学生のメディカルチェックを積極的に行い、スポーツ障害の予防、治療に力を入れている「医療法人社団悠仁会 羊ケ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)が5月9日、リハビリ・スタッフ(理学療法士)の技術向上を目指して院内研修会を開いた。「投球動作」をテーマに、BCSベースボールパフォーマンス代表の前田健さん(45)を講師に招き、投球における動作分析や正しい投げ方などを学んだ。
元阪神タイガース・トレーニングコーチの前田さんを講師に
講師の前田さんは筑波大学・大学院で体力トレーニング論を学び、日石野球部、阪神タイガースでトレーニングコーチを務めた経験を持ち、その動作分析力には定評がある。小学生からプロまで指導、兵庫県芦屋市で動作改善専門の個人コーチング施設「BCSベースボールパフォーマンス」を開設、東京、仙台、筑波市でも店舗を持ち、札幌(西宮の沢バッティングパーク・ピッチャーガエシ)、新潟では定期出張指導をするなど全国で活躍している。
41人の羊ケ丘病院の理学療法士が受講
この日の研修会には、羊ケ丘病院(岡村健司院長)リハビリテーション科の山崎肇科長はじめ41人全員が参加した。今年4月に入局した18人も受講、「投球動作」の仕組みは、直接仕事のリハビリ治療にかかわるだけに、前田講師の話す内容をメモに取りながら真剣な表情で受講していた。
投球術の動作メカニズムをわかりやすく
「正しい投球術」を知って、「治療に生かす」ことがリハビリ治療を行う理学療法士にとって最大のテーマ。運動時の動作の仕組み(関節や筋肉の動き)を知ることによって、障害の原因を探り、患者にも理論に基づいて説明ができることになる。
「正しい投球フォーム」とは-、前田講師が専門と
する動作のメカニズム論でわかりやすく説明、繰り返し実演された。基本は正しいトップ(ヒジ=両肩の延長線上)から体の回転で振り下ろす-ことという。羊ケ丘病院の理学療法士スタッフの大半は野球、サッカーなどのスポーツを経験してきたアスリート集団なだけに、その理解度も高い。この日も野球部で活躍しているスタッフら2人が実際に”前田メカニズム”を体験し、その場で改善・変化した内容に一同も納得顔だった。
昨年2月に厚別区青葉町3丁目(南郷通り沿い、厚別消防署向かい)に移転・新装開業した医療法人社団「悠仁会 羊ケ丘病院」は、整形外科の専門病院として地域医療の期待を背負い大きく変身した。JR新札幌駅、地下鉄新さっぽろ駅から徒歩5分という交通の便利さと、肩・ヒジ・手・首など各部位別の専門ドクターの配置をはじめ、明るくスペースたっぷりの空間と最新機器をそろえたリハビリテーション科は羊ケ丘病院ならではの高度な医療内容だ。
理事長・副院長の岡村健司医師は当ストライク・サイトのシリーズ「スポーツ整形外科に聞け!野球肩って何?」でおなじみのドクター。自身も高校球児として活躍したが、肩を壊して野球を断念するという辛い経験を持ち、患者の立場になって治療できる医師としても人気が高い。また、リハビリ担当の理学療法士の多くが野球、サッカーなどアスリートで活躍してきた面々ばかり。ここでも患者の気持ちがわかる治療が施される。
シリーズ「~野球肩って何?」(バックナンバー)
第1話 「その原因」
第2話 「投球フォームから」
第3話 「どうして起こる」
第4話 「症例の中から」
第5話 「症例の中から」
第6話 「不安定肩」
★受付時間★
(平日=新患・予約なし再来受付)午前8時30分~同11時30分、午後1時~同4時30分
(平日=予約あり再来・リハビリ受付)午前8時~正午、午後0時5分~同4時30分
(平日診療時間)午前9時~午後0時30分、午後1時30分~同5時
(土曜日=新患・予約なし再来受付)午前8時30分~同11時30分
(土曜日=予約あり再来・リハビリ受付)午前8時~正午
(土曜日診療時間)午前9時~午後0時30分
(休診日)日曜・祭日、年末年始
◎問い合わせ◎
代表電話 011-351-2211
外来予約 011-351-2213
リハビリ直通 011-351-2215
取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院