あこがれは”マエケン” 札幌新琴似シニアの柴田君
医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院 (札幌市厚別区青葉町3丁目)の今年最後を飾る「院内で見つけたアスリート」は札幌新琴似シニアの柴田健吾君(北広島大曲中1年)。柴田君は小学時代から投手で活躍してきたが、オフシーズンに入った先月半ばのチーム練習中に突然利き腕のヒジが痛み出し、「羊ケ丘病院」で診断した結果、ヒジの軟骨が砕けていることがわかった。完全に治るまで5~6カ月を要するが、「早く治して、元のように投げたい」と、今は治療とリハビリに専念している。
▽柴田 健吾(北広島市大曲中1年=投手、165センチ、52キロ)北広島イーストグロリー-札幌新琴似シニア
北広島イーストグローリーでエースだった加藤君は2歳上の兄の影響で小学1年から野球を始めた。3人兄弟の2番目で、弟も野球をやっており、父親の広樹さん(46)を含めて柴田家は男子全員が野球経験者だ。今は兄と一緒の硬式野球の札幌新琴似シニアで将来のエースを目指して頑張っている。
そんな柴田君に悲劇が襲ったのは先月半ばのチームでの練習中だった。突然、右ヒジに痛みが走り、ボールが投げられなくなった。北広島市の地元の病院に行ったが、「専門の病院を紹介する」と言われ、野球肩・ヒジ痛などスポーツ障害治療に定評がある「羊ケ丘病院」で診断を受けることになった。診察結果を見てビックリ、ヒジの軟骨が砕けていたのだ。完治まで5~6カ月かかり本人のショックも大きいが、「春まで完全に治して出直し」と気持ちを切り替えている。
イーストグローリー時代は2枚看板の一人としてエース的な存在で活躍。6年生の昨年はスタルヒン杯全道大会にも出場(初戦敗退)、道新杯全道少年野球大会北広島地区大会では1人で投げきり、チームを優勝に導いた。支部大会でも2試合を投げたが惜しくも決勝で敗れ、全道進出はならなかったが、持っている力を存分に出し切って完全燃焼した。
あこがれは広島東洋カープの前田健太投手だ。「ピンチでも動じず、ここ一番のところで強さを発揮する」(父親の広樹さん談)強い気持ちは、まさに投手向きだ。「高校に行って甲子園出場を目指します」と、目標もしっかり持っている。
(記者の目・中山武雄)野球選手として一番大切な「強い心」を持ち合わせていると感じた。「常に周りを見てプレーをしている」と、冷静に対処する能力も高そうで、将来が楽しみだ。強い心でけがを克服してほしい。
「医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院」
厚別区青葉町3丁目(南郷通り沿い、厚別消防署向かい)に新装移転した同病院は、整形外科の専門病院として地域医療の期待にこたえ、大きく変身した。肩・ヒジ・手・首など部位別の専門ドクターがそろっており、リハビリテーション科には40人を超える理学療法士がリハビリを担当するなど、その充実した医療内容に患者からの信頼度は高い。
病院長の岡村健司医師は当ストライク・サイトの「野球肩って何?」でおなじみのドクター。自身も高校球児で活躍したが、肩を壊して野球を断念するという辛い経験を持ち、患者の立場になって治療できる医師としても人気が高い。また、理学療法士の大半が野球、サッカー、スキーなどのアスリートで活躍してきた面々で、こちらも患者の気持ちを十分受け止めて治療に当たっている。
「野球肩って何?」(バックナンバー)
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
★受付時間★
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取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院