札幌豊平、雪上ノックで開幕に照準!
太平洋側の広い範囲で雪が降り、関東甲信の内陸部では積雪が急増し、記録的な大雪となっている。そんな中、雪国北海道はやや寒さも緩んだ15日、札幌市南区駒丘にある『札幌豊平ボーイズ』さんにおじゃました。10、11年にジャイアンツカップ出場を遂げたが、昨年と一昨年悔しい思いをした同チームは、真夏に大輪の花を咲かせようとどこよりも厳しく雪上ノックで白球を追っていた。現在のチーム構成は2年23人、1年26人、6年8人で合計57人となる。雪上ノックで開幕に照準を置き、3年ぶりとなる全国大会を目指す札幌豊平ボーイズを取材した。
▼雪上ノック①
▼雪上ノック②
▼雪上キャッチボールの様子
雪上ノック実現には、情熱しかない・・・
雪に閉ざされる冬場にあって、どこの中学クラブチームも室内練習が当たり前のこの時期。札幌豊平ボーイズのグラウンドを見た時、驚きは隠せない。人が踏み固めたレベルとは格段に違いを見せ、これほど重機できれいに除雪されたグラウンドは他に見たことが無い。こうした環境を整えるには、冬季間限定リースで借受した重機で、平日練習日以外に佐藤洋介監督(53)や赤坂 勉マネージャーによる除雪作業が連日行われ、この環境が実現している。内野だけではなく外野まですっぽりと入るほど除雪するには約7時間の作業を要するという。「選手達が楽しそうにボールを追いかける姿を見れば苦労も報われる」と情熱120%の佐藤監督。本当にこの熱意には頭が下がる。また使用しているボールも耐水性に優れたボールを使用している為、雪上ノックも可能にした。
このどこよりも過酷な環境を乗り越えた選手達には、春は温かく迎えてくれるはずだ。
室内の目の前が、グラウンド。これ以上ない環境!
山間部、札幌市南区駒丘は近隣にほとんど住宅は無く、野球に集中できる立地となっている。またグラウンドと室内練習場2棟が隣接され、室内ではティーバッティングや投手陣のブルペンに利用されていた。これ以上無い環境で選手達は野球に打ち込んでいた。
総合力もリーグ屈指!
昨秋、主戦で登板していた赤坂凌健君(石山フォックス出身)以外にも松浦一斗君(北広島イーストグローリー出身)、金山雄斗君(真栄ビクトリー出身)、志和 樹君(真栄ビクトリー出身)、成田謙之郎君(真栄ビクトリー出身)らがいる。1年生からは高木比呂君(石山アトムズ出身)や斉藤直文君(大曲カープジュニア出身)などの成長株にも期待したい。この投手陣は近年に無いほどの粒揃いと言える。また攻撃陣でも昨秋、1番鈴木大和君(北広島イーストグローリー出身)、2番宮井健男君(白石リトル)、3番赤坂凌健君(石山フォックス出身)、4番河野雄大君(常盤ハリケーン出身)。5番竹本亘佑君(真栄ビクトリー出身)と言った、パンチ力も兼ね備えた好打者揃いは迫力満点だ。投打の総合力の高さは、リーグ屈指と言える。
キャプテンに聞いた!
主将で投手もこなす赤坂凌健君(中2:石山フォックス出身)ボールのキレとコントロールが持ち味、目標は「エースナンバー」と宣言。チームの雰囲気は「まだ波はあるが開幕までにひとつにしていきたい!今シーズンの目標は2年連続行っていないので、まず全国大会出場。そして全国制覇」と話してくれた。
▼1年生ティーバッティングの様子
▼1年生ティーバッティングの様子②
▼1年生投手ブルペンの様子
怪物6年生『佐々木 生』君
(身長170cm 体重90kg)
どんでもなく良い身体をしている小学生を発見!身のこなしも柔らかく将来楽しみな逸材だ。
【今春のスケジュール】
(2月)
23日 審判講習会
(3月)
2日 チームトレーナー松村先生講演会(父母対象)15:30~16:30
15日 入団式 ライフォート札幌
28日~31日 春の道外遠征(大阪)
(4月)
5日 オープン戦 苫小牧シニア(苫小牧シニアG)
6日 オープン戦 札幌中央シニア(札幌中央シニアG)
12日 オープン戦 函館ボーイズ、函館港西シニア(江差町営球場)
13日 オープン戦 苫小牧ボーイズ、札幌新琴似シニア(苫小牧ボーイズG)
同日 (下級生) 札幌新琴似シニア(駒丘 or 新琴似G)
20日 オープン戦 札幌大谷シニア、札幌東ポニーズ(札幌大谷G)
同日 (下級生) 札幌大谷シニア、札幌東ポニーズ(駒丘G)
26日 開幕 アシックス旗
協力:札幌豊平ボーイズ球団