アスリートと歯
みなさんは、一度の食事で何回くらいかんでから飲み込みますか?30回くらいの咀嚼(そしゃく、かみくだき飲み込みやすくすること)が理想とされています。最近は、よくかまずに飲み込む習慣や、丸呑みできるようなソフトフーズの氾濫などによって、顎が小さくなる傾向が続いています。また、幼児期に指しゃぶりやおしゃぶりを使用することで、誤った舌の使い方が身についてしまい、大人になっても前歯がかみ合わなくなった開咬(写真)の人も増えています。開咬は、できるだけ早い時期に、誤った習慣、すなわち飲み込む時に上下の前歯に舌をはさんで飲み込むことを改善する必要があります。口腔の筋機能訓練の指導をしてくれる歯科医院で行うトレーニングがとても重要です。このトレーニングに難しい場合は、歯科矯正治療が必要です。前歯がかまないとさまざまな問題が生じます。まずは、奥歯のみしか接触しないため、奥歯に負担がかかり、しみや破折の原因になります。スポーツをする際には、かみ合わせが安定しないため、体幹が不安定となり、良いパフォーマンスを発揮することができないかもしれません。舌をはさんだような話し方となり、正しい発音、発声が困難となります。また口呼吸により、細菌やウィルスを含んだ空気が直接、肺に到達することから風邪をひきやすくなることや、歯が乾燥し、汚れやすくなり歯周病の危険性も増加します。一度、ご自身の口の中をよくご覧になり、前歯から奥歯にかけてバランスよく並びかみ合っているか確認してください。
当院の治療をご紹介します。9歳3ヶ月時の写真です。乳歯と永久歯が混在し、一見バランスがよく見えますが、明らかに永久歯の出るスペースが足りない状態です。
9歳11ヶ月、前歯のかみ合わせが浅く、上の犬歯の出る場所がありません。
10歳9ヶ月、犬歯が出始めた頃に矯正用装置を装着しました。
11歳1ヶ月、右上第二小臼歯が内側にあるため、引っ張り出しています。
11歳11ヶ月、装置を外しました。バランスよくきれいな歯並びになりました。
歯の交換時期に治療することは、短期間に望ましい位置に誘導することが容易になります。少年野球をしている時期は、しっかりした歯並びを獲得する大切な時期です。しっかりよくかみ、鼻呼吸を身につけ、口の健康に心がけましょう。
口腔診査についても・・・
歯医者さんには歯が痛くなってから、そして痛い歯を痛い思いをして治療する。
痛い、恐い、ますます歯医者嫌いが進みます。状態が悪くなる前にできる処置は必ずあります。『予防したい』当医院はそう願う方のお手伝いを積極的に致します。ご自身の歯で、美白の歯を保つお手伝いをします。
うえまつ歯科医院 院長植松敏也氏
平成10年から札幌市北区あいの里で『うえまつ歯科医院』の院長を務めている植松敏也です。中学までは軟式野球、大学では競技スキー部に所属。最近では、歯科医師会の野球部で草野球を、冬季は競技スキーで大会に参加している。三男が現在、中学硬式シニアリーグに所属し応援の傍ら硬式野球の関係者から歯や口の外傷の治療依頼に歯科的対応をしている。
うえまつ歯科医院 院長植松敏也
札幌市北区あいの里2条3丁目16-5
TEL(011)778-4182
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