強豪『東ハリケーン』エースをチェック!
今回で5回目となる『ドクターのフォームチェック』今回紹介する東区東ハリケーン関根投手は、ゆったりとしたフォームから投げ込むストレートはさすが本格派!現在も試合経験を重ね中学・高校としっかりとステップアップしてもらいたい選手の一人。それではドクターに詳しくチェックしていただきます。また『たきうち整形外科スポーツクリニック』よりお知らせ!☆8月6日(土)の昼の部は、瀧内院長が学会出席のため、休診となります。夜の部のみの診療となっておりますので、御了承願います。
☆次回の下肢外来は8月6日(土)です。
☆お盆休みのお知らせ☆
8月12日(金)~15日(月)までお盆休みのため休診となります。詳しくはこちら
【ドクターのフォームチェック】
第1回「金子投手&高田投手」
第2回「町田投手」
第3回「立野投手」
第4回「大関投手」
こんにちは。今年もまた暑い夏がやってきましたね。この時期は少し油断するとすぐに足がつり、ひどいときには熱中症を発症するので要注意です。イオンやアミノ酸入りのスポーツドリンクと塩分の補給はこまめに行いましょう。僕のおすすめは梅干です。ベンチ持ち込んで試合の合間に食べると、酸っぱさに身も心も引き締まりますし、いくら暑くても腐りませんし。
さて、第5回のフォームチェックは東ハリケーン、関根匤希投手です。
セットポジションからの投球で、写真には写っていませんが2塁か3塁にランナーがいるのでしょうか、クイックモーションでの投球です。
3枚目から始動して左足を地面と平行に本塁方向へすり足気味にステップしています。そのため4枚目ではほとんどヒップファーストができていませんが、グラブ側の腕の使い方が上手く左肩の開きが抑えられているので、5枚目から6枚目で上体と骨盤の捻転差が生じています。これにヒップファーストが加わればさらに球威は増すはずです。どうしても球威の落ちやすいクイックモーションにおいて球威を保つコツの一つは、ワイドスタンスです。セットした時に左足を少し1塁方向に引いてスタンスを大きめに取り、体重を両足に均等にかけておきます。この状態から左足をショートの方向へ蹴り出すと一瞬でヒップファーストとなって投げる準備ができ、一気に本塁方向へ左足をステップすることが可能となります。ワイドスタンスから一瞬で第1回の高田投手の3枚目の体勢を作るのです。
7枚目の加速期では、少しだけ肘が下がって肩が開いておりリストが利いて手のひらが空を向き、カメラからボールが丸見えです。現状ではリリースポイントで中指がかからず人差し指だけがかかるため、ストレートはかなり速そうですがシュート回転して制球はやや荒れ気味なタイプに見えます。あとほんのちょっとだけ肘が上がってくるとカメラの方向に手の甲が向くようになり、リリースポイントで人差し指と中指の2本が均等にかかりシュート回転が直ってボールのキレ・伸び、制球が良くなります。
また、せっかく6枚目までは左手のグラブの使い方が良かったのに、7枚目以降はグラブが抱えることなく振り回しています。第1回の金子投手を参考にしましょう。
全体的には運動能力が高そうで、非常に大きな伸び代を感じさせられます。中学生になったらすぐにスライダーを投げられるタイプでしょう。何点か修正するだけでボールのキレ、制球は改善し故障の予防にもなります。是非、頑張って下さい。