ややトルネード気味から
今回で6回目となる『ドクターのフォームチェック』今回紹介するのは、東区少年野球場で太陽杯新人戦予選を戦う、東区大栄クーガーズ(小5)竹内快維投手。
以前一度キッズファインベースボールスクールに無料体験を受けた選手だ!
【ドクターのフォームチェック】
第1回「金子投手&高田投手」
第2回「町田投手」
第3回「立野投手」
第4回「大関投手」
第5回「関根匤希」
皆さんこんにちは。甲子園大会では北北海道代表の白樺学園が1回戦を突破しましたね。監督さんにご褒美としてフリースあげなきゃダメかな・・・(タキスポブログ参照)、なんて思ったりする今日この頃です。
さて、第7回のフォームチェックは大栄クーガーズ、竹内快維投手です。
おそらくセットポジションからの投球で、1枚目ではすでに始動しており2枚目から3枚目にかけて右足を引き上げながら左の股関節と体幹を捻り、ややトルネード気味にキャッチャーミットから目線を切りながらヒップファーストの準備をしています。
目線を切るタイプと切らないタイプのどちらが良いかは意見が分かれていますが、大雑把には、目線を切るのは重心移動の勢いをつけて制球よりも球威を重視するタイプ、切らないのは球威よりも安定性を重視するタイプ、ということになります。
4枚目でヒップファーストのピークを迎え、5枚目から6枚目で再びミットを見て右肩の開きを抑えたまま骨盤を投球方向に回旋させ上半身と下半身の捻転差を保ちつつ右足をステップしようとしています。
この中で気になるのは、第2回の町田投手同様に軸足が折れていることと、4枚目から5枚目にかけて右膝が縮こまったように伸びないことで、両方の膝が曲がったままの投球フォームです。
軸足については以前に述べました。
右膝が伸びないと右足を振り回さないので重心移動が少なくなり安定するのですが、勢いが減るので球威に対して不利に影響します。
率直に言うと、5枚目の瞬間は相撲の四股を踏んでいるようでちょっと格好悪いかな。
トッププロの分解写真ではこのような四股を踏むようなカットは現れません。
格好良く見えるということは理にかなっているということなので、プロのように格好よく投げましょう。
7枚目から加速期に入りますが、少しだけ肘が下がっています。
その結果、8枚目では肩が開いており肘があまり前に出てきていません。
10枚目では腕が振り切れているので、もう少しだけ肘が上がるともっと腕のしなりが現れてくるでしょう。
本当に惜しい、あとちょっとなのに、って感じです。
10枚目までグラブもほどけないし、フィニッシュで後ろ足も跳ね上がっているし、小学5年生としてはかなりレベルが高いです。
左投げですし、きっと打たれない良いピッチャーになりますよ。
是非頑張って下さい。