札幌豊平ボーイズが2連覇
ボーイズ・第3回日本少年野球北海道選手権大会(全国大会予選)
6月14日~21日 札幌・麻生球場ほか
最終日の21日は決勝戦と3位決定戦が行われた。決勝戦は初の進出を果たした函館ボーイズと昨年覇者の札幌豊平ボーイズの対戦となり、四回まで8得点した札幌豊平が函館の反撃を振り切り2連覇した。3位決定戦は苫小牧ボーイズが8-7で札幌北広島ボーイズに逆転勝ちした。優勝の札幌豊平は8月8日開幕の全日本中学選手権(ジャイアンツカップ・東京)に、準優勝の函館は日本少年野球選手権(大阪)、3位の苫小牧は関東大会(埼玉)、4位の札幌北広島は東北大会(宮城)に出場する。
♢決勝
札幌豊平ボーイズ
0404001=9
0010040=5
函館ボーイズ
(豊)斉藤、平野-三浦
(函)源、扇柳、今-坪田
▽三塁打 相馬、池本(豊)、小野(函)
♢3位決定戦
苫小牧ボーイズ
2011301=8
3202000=7
札幌北広島ボーイズ
(苫)小出、高橋直-瀬尾
(北)伊藤、内田、早坂、岩田-堤、富田
▽三塁打 高橋飛(苫)
▽二塁打 三浦、小出(苫)
序盤で勝負を決めた札幌豊平
札幌豊平の集中打は鮮やかだった。二回、先頭打者の5番・住谷奎輔の左前打から始まり、6番・池本航大の内野安打、7番・斉藤直文の先制2点タイムリーまで3連打。さらに攻撃が続き8番・橋本涼平が四球、9番・三浦啓太が送り、二死後に2番・相馬大河がセンターを破る三塁打などで2点を追加、打者一巡で4得点した。四回も相馬の二塁打、池本の三塁打などで攻め立て4点、序盤で勝負を決めた。
投げては先発・斉藤が好投、五回まで函館打線を1点に抑えていたが六回につかまり無念の降板。あとのマウンドを平野龍之介に託し函館の反撃を断った。
♢大会2連覇した札幌豊平・佐藤洋介監督
「(全国を意識して)内容より結果、勝つ事に集中して戦った。選手はよくやった。練習の成果を存分に出せた試合だった」
♢三塁打、二塁打で打撃賞の相馬大河
「決勝戦で緊張したが打撃は調子がよかった。(チーム練習の)素振り300、ティー打撃220~300回が自信になっている」
♢先発で好投した斉藤直文
「調子はあんまりよくなかったが、丁寧に投げたのが幸いした」
あきらめず、全力プレー見せた函館
六回、1-8のビハインドにもめげず、反撃ののろしをあげた函館。1番・鈴木日向が四球、前の打席でタイムリー打を放った2番・柴田健斗がエラーで出塁、3番・中村俊太の右前打、4番・小野慎之助が右中間を破る鮮やかな三塁打、5番・坪田遼(2年)の中前打と、3者連続の長短打で4得点し3点差まで迫った。一死後になって7番・田村拓人が内野安打、8番・扇柳柊志が四球で出塁しチャンスを広げたが不運な併殺プレーにあって反撃の芽は断たれた。最終回も2連打で粘りを見せたが、あと1本が出なかった。
♢函館ボーイズ・小刀禰完監督
「最善を尽くした結果なので悔いはない。最後に粘りを見せたので、選手たちは胸を張って帰ってほしい」
♢三塁打で4番の意地を見せた小野慎之助
「(打ったのは)外側のストレート。全力を出し切ろうと、気合を入れて打席に立った」
♢関東大会に初めて出場する3位・苫小牧の石田一途監督
「今大会は打撃を主体にやってきた成果が出た。昨日(20日準決勝)の大逆転負けは、忘れてはいけない悔しい試合だった。最後まであきらめない気持ちで全国に臨む」
♢4打数3安打、決勝打の苫小牧1番・高橋飛雅
「緊張したけど、調子がよかったので打てると思った。(前日の大逆転負け)心を切り替えてがんばったのがよかった」
【表彰選手】
♢最優秀選手賞
平野龍之介(札幌豊平)
♢優秀選手賞
斉藤直文(札幌豊平)、今遼斗(函館)、高橋直也(苫小牧)、西村朋也(札幌北広島)
♢打撃賞
相馬大河(札幌豊平)
協力:公益財団法人日本少年野球連盟 北海道支部