【中学クラブチーム訪問】旭川西シニア編
10月29日、中学硬式クラブチームの旭川西シニアを訪問した。旭川市近文にある専用室内練習場「フェニックススポーツセンター」で冬季練習に励んでいた。創部三年目で初の全国大会出場も果たした。新チームの秋季新人戦では2年生3人、他1年生で挑んだが未勝利に終わった。武田健一監督(40)は「打てなかった・・、この冬は特に打撃に力を入れてやっていく」と巻き返しを誓った。また3年生8人は道外へ2人。地元旭川市内の高校へ6人と進学希望を出している。
チーム訪問は、今年も数人の選手に来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらった。
◆選手構成
2年生3人 1年生14人
【動画】コチラ冬季練習① 冬季練習② 冬季練習③ キャプテンからメッセージ
【フォトグラフ】コチラ
旭川西シニア球団は、新規加盟し三年目を迎えた今夏、チームとして初となる全国大会「2016東アジアリトルシニア野球宮崎大会」へ出場し、貴重な経験を積むなど飛躍の年となった。
武田監督は「最高の友と最高の舞台で戦えるよう頑張ってほしい」と3年生に向けエールを送った。新チームの秋季リーグ戦では未勝利で涙したが、勝利へあと一歩となった釧路戦に対して武田監督は「何とか一勝!と思って挑んだが・・・、この負けがこの冬のモチベーションとなっている。
チャンスもかなりあったが、あと一本が出なかった」と悔しがった。
◎武田監督が印象深い試合と挙げた、秋季全道大会・釧路戦
◆第42回秋季全道新人戦大会 兼 第32回麻生自動車学校杯全道大会
▽Cブロック
釧路
0010000=1
0000000=0
旭川西
(釧)中谷―柿崎
(旭)池野―上木
投手陣4人と打撃陣3人の名前が挙がった!
エースで3番を任される大黒柱・池野琉衣(2年・共栄ワンダーズ出身)は、レギュラーシーズンでも2番・三塁手などで実戦経験を積んだ。
持ち味は抜群の制球力と変化球と直球のコンビで打ち取る。また佐藤 伯(1年・末広野球スポーツ少年団出身)は、スピードボールが持ち味。打線でも4番も務める中心選手。
栗田凌佑(1年・共栄ワンダーズ出身)は、右横手投げで制球力が持ち味。課題のメンタルを克服し、大胆なピッチングができた時、勝利が見える。
久保田涼太(1年・陵雲ファイターズ出身)は、勢いがあり気持ちで投げ込むタイプ。波が激しいが経験を積むことで大きな可能性が見える。
以上4人の右腕に、この冬の成長を期待したい。
打撃陣は、昨秋新人戦で1、2番とリードオフマンの可児陽康(2年・末広野球スポーツ少年団出身)は、選球眼が良く広角に打てる打者。
走力はチーム1、2の俊足。橋爪圭汰(1年・近文レッドライナーズ出身)は、堅守でチームをけん引し、課題のパワー不足を解消し来春からのスタートダッシュを目指す。
鈴木暢人(2年・旭川中央リトル出身)は、全力プレーとチームバッティングでチームの勝利を目指す。
野球の裾野を広げる取り組み
少子化とともに野球人口が減り続ける中、地方のチームでは存在が危うくなるなど深刻な問題となっている。
同チームは下部組織として「旭川中央ちびっこクラブ」(小学3年生以下)。
さらには今春から新たに設立した少年野球クラブチーム「旭川中央ファイターズジュニア」(小学4年~6年)など野球競技人口拡大の狙いを掲げ、裾野を広げる取り組みを行っている。
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中で自分は何をするべきかを問いた。
◆「気持ち」主将・池野琉衣(2年・共栄ワンダーズ出身)
「秋季新人戦では気持ちで負けていた。来シーズンでは強い気持ちで挑み、気持ちでは負けない」と意気込んだ。
印象深い試合は「秋季新人戦・釧路シニア戦。一番良いピッチングができた」と笑顔を見せた。
現在のチームに必要なことは「自分のやるべき課題を、しっかり各自がやること」とキッパリ。身長163㎝、体重51㎏。
◆「壁」可児陽康(2年・末広野球スポーツ少年団出身)
「秋季新人戦では、パスボールが目立った。来シーズンはパスボールを無くす」と自分の体を壁に例えレベルアップを図った。
印象深い試合は「理事長杯・北見シニア戦。しっかりと自分の仕事を果たせた」と白い歯を見せた。
バットコントロールが持ち味。身長152㎝、体重43㎏。
◆「全力」鈴木暢人(2年・旭川中央リトル出身)
「全てにおいて全力プレーでチームに貢献したい」と力を込めた。
印象深い試合は「理事長杯・北見シニア戦。新チームで初の公式戦、緊張からか良いプレーが出来なかった。
来シーズンはチャンスで打席に立つことができたらバントを上手く決める、フルスイングする。などしっかりとひとつ一つできることをやる」と力を込めた。
持ち味は全力プレー!身長156㎝、体重46㎏。
※中学クラブチーム訪問企画は、ベースボール北海道ストライクを応援してくださっているチームさんを優先して行っております。
協力:旭川西シニア