10・6「麻生」ウォッチ!
タイトルの通り「麻生大会」とでも言いたくなるような
「10・6」の大一番!
「北海道栄-北海」
「北照-旭川工業」
三季連続の甲子園を狙う北海。
ここ2~3年での実力NO.1校、北海道栄。
又野―西田の「ヤクルトコンビ」で全道を沸かせた昨夏以来の甲子園を狙う北照。
旭川支部ではライバル校の旭川大高を破り、安定した力をみせている旭川工業。
短期決戦のイメージがある秋季大会は、2会場を使いあっという間に終わる印象。
しかし、勝てばセンバツ甲子園!
試合は第1試合が「北海道栄-北海」
大坂~若林と続いた道内屈指の好投手を排出し続けている北海道栄は、新チームのエースナンバーを三澤投手に。
一方の北海も、地区予選では西村投手がエースナンバーをつけていたが、全道では道内のメジャーリーガー玉熊投手が復活。
当日は、ド平日でしかも麻生球場だというのに大入りに近い状態。
伝統の北海、そして他の3チームが強豪校だということだからだが、それにしても高校野球はやっぱり大人気。
初回、先攻の栄が1点先制、しかしその裏に北海もラッキーなヒットもあり2点を入れ逆転。
その後は緊迫した展開で進んだが、栄のミスが絡み北海が4回に2点を追加。
北海はこれ以降得点できず、逆に栄は再三のチャンスもなかなか加点できず試合は終了。
○北海4-2北海道栄●
投手は、西村―玉熊とつないだ北海。
一方の栄も、三澤―尾崎とつないだ。
実力差が全くなく、今大会を見ても上からのベスト4投手を選ぶとしたら、この4人と言いたくなるほどの好投手。
攻めていたのは栄、しかし「守」という同じチームカラー同士の対決はミスの少なかった北海に軍配が上がった。
この試合、KB日高選抜OBの北海道栄・梶川選手は4番キャッチャーとして出場し、先制タイムリーを放つなど大活躍だった。
第2試合は「北照-旭川工業」
先発は北照が大串投手、旭川工業が官野投手と、両左腕の先発。
初回に先制、ペースをつかんだかに見えた旭工だったが、3回に北照が2点を入れ逆転。
その後も追加点を入れた北照が勝利。
○北照6-2旭川工業●
この試合もKB日高選抜OBの北照・小林選手は4番ファーストで出場。公式戦8本目を期待したが、ホームランは出ず。
しかし、北照の1点目となる二塁打を3回に放ち4番の仕事をきっちり果たしていた。
この試合、旭川支部を打ち勝ってきた旭川工業と、言わずと知れた強力打線が伝統の北照。
お互いに「打」を意識した対決は、超高校級を何人か揃えた北照にこの試合は分があった。
「守」と「打」。
書いたら、たったこれだけだが、全く違うチームカラーになり「守」対「打」は高校野球といえど異種格闘技戦のような雰囲気になる。
もちろん「守」のチームにも一流の「打」はあり、「打」にも一線級の「守」もなければ全道大会までは進めない。
「10・6」の勝ち同士が、「10・8」場所を円山に移し決戦。
「北海」―「北照」
「守」-「打」というキーワードからまた見えてくるものもあるだろう。果たして結果は!?
佐藤 大(北海道日大高~札幌大)
日高ベースボールスクール/代表