札苗スターズ、初優勝 四回の集中打で逆転
第11回太陽グループ旗争奪少年軟式野球大会(札幌市少年軟式野球連盟主催)は9日、準決勝2試合と決勝が行われ、昨年準優勝の札苗スターズ(東区)が8‐2で金山ファイターズ(手稲区)を破り、悲願の初優勝を遂げた。珍田 亨監督(62)は「昨年、準優勝だったので勝ちたかった。嬉しいです」と最後は笑顔で締めくくった。東区勢の優勝は、第2回大会(平成19年)の伏古わんぱくボーイズ以来。最優秀選手賞には田中佑弥投手(6年・札苗スターズ)が、選ばれた。
◆決勝(7月9日・太陽A球場)
札苗スターズ
0003212=8
0010001=2
金山ファイターズ
(札)田中佑、工藤‐木村、田中佑
(金)土田、橋本、金田-玉置
▽二塁打:木村、田中佳(札)
集中打と堅守で初優勝!
札苗は序盤、金山・土田隼士投手(6年)の緩急を混ぜたテンポの良い投球の前に凡打を繰り返した。0-1と1点を追う四回、札苗打線が目を覚ました。先頭1番・村田陽和(6年)が、四球で出塁。さらに二盗、三盗で好機を作ると一死三塁から3番・田中佳太(5年)が、左前適時打で同点。続く4番・田中佑が右前でつなぐと5番・木村紘知郎(6年)も左前2点適時打で一挙3点。結果これが決勝点となった。五回には二死二、三塁から3番・田中佳が中越2点適時打で突き放した。六回に1点。七回には2点と突き放した。投げては田中佑投手が六回、3安打2四死球と追撃を図る金山打線を封じた。最終回、工藤良佑投手(5年)が登板し、1点失うも1イニング締めて初優勝を飾った。田中佑投手は「この大会は狙っていたのでうれしい。でも四球を出してしまったので80点」と優勝しても自らのピッチングに課題を課すなど頼もしい。また札苗外野陣の堅守も投手陣を救った。五回、金山8番・向平璃ヶ愛(6年)の普通であれば左中間に抜ける打球を左翼手・鈴木倫太朗(6年)が、ジャンピングキャッチで好守した。さらに六回にも金山2番・土田の左前を、強肩を生かしレーザービームでレフトゴロに仕留め札苗応援席を喜ばせた。中堅守・守野銀二(6年)の積極的なプレーも存在感を見せていた。攻守それぞれ充実を見せ7月下旬に予定されている全国大会で躍動してみせる。
金山さわやかに準V
金山ファイターズの土田投手は、三回まで強力打線・札苗を、左右高低とストライクゾーンいっぱいを使った投球で0を重ねた。またバックも応え三塁手・金田隆聖(5年)の好守も目を引いた。打球感も良くヒット性の当たりを好捕してみせ、先発・土田に勇気を与えた。三回に二死三塁の好機から内安で先制。7点差を追う七回、1点を返し反撃したが届かなかった。鷲見紳也監督(49)は「本部大会ベスト4以上は、今回初。準優勝と全員がよく頑張ってくれた」と全力で戦った選手を笑顔で労った。
次こそは、咲かせて下さい勝利の華を!
【表彰選手】
★最優秀選手賞:田中佑弥(6年・札苗スターズ)
★優秀選手賞:土田隼士投手(6年・金山ファイターズ)
★敢闘賞:本吉 烈(6年・スターキングス)
★敢闘賞:森 寛斗(6年・鉄東スワローズ)
協力:札幌市少年軟式野球連盟