札幌新琴似シニア、2年ぶり春季V
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日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟(伊藤儀隆理事長)の開幕大会、第23回春季全道大会兼第17回ミズノ旗争奪全道大会の決勝戦、3位決定戦が6月6日、札幌・麻生球場で行われ、札幌新琴似が奥田一聖(3年)の特大アーチなどで小樽を5-2で破り、2年ぶり12回目の優勝を飾った。3位決定戦は恵庭が北見に6-1で快勝し、創部以来最高の銅メダルに輝いた。閉会式では大会名誉会長の濱田天聖・ミズノ北海道営業所長、伊藤儀隆理事長らから選手たちの熱戦ぶりが称えられた。
力強い試合内容で札幌新琴似が、春季大会を制した。決勝トーナメントは1回戦7-6(札幌羊ケ丘)、準々決勝5-4(函館東)、準決勝6-5(北見)と1点差ゲームをものにしてきた札幌新琴似ナイン、接戦を勝ち抜いてきた自信が選手を成長させ、決勝でその真価を存分に発揮した。
圧巻は2-2の同点に追いつかれたその裏の四回。二死二塁から3番・奥田一聖が「狙いを絞っていた」という直球を強振、中学生とは思えないパワーで麻生球場の左翼スタンド上段にぶち込む決勝2ラン。110メートルはあろうかという特大アーチだった。今大会3本目のホームラン、「気持ちで打った」と接戦で勝ち上がってきたモヤモヤをこの一発ですべて解消したかのような最高の笑顔を見せた。チームの主将を務め、内野の要でもあるショートを守り、投手陣の一角でもある。この日も3番手で登板し、自ら最後の打者を仕留めて締めくくった。
新チームは昨秋の新人戦に続き、これで2大会制覇となった。春季大会を制してひと回りもふた回りも大きく成長、弾みをつけて最大目標の「日本選手権道大会・道新スポーツ杯」に臨む。奥田主将も「ナインみんなも気分よく、いい感じで選手権に挑める」と話した。
小樽、反撃ならず
四回、小樽は惜しいチャンスを逃した。3番・佐々木駿(2年)が左中間2塁打、4番・柴田颯(3年)が右前タイムリー、犠牲バントエラーをはさんで6番・西村鳳真(2年)の右前打で同点に。塁上にランナーは2人、まだノーアウト。一気に大量得点のチャンスだったが後が続かず勝機を 逸した。柴田主将は「今大会は手ごたえはあったが、決勝は投打ともに安定していなかった。もっと打撃をみがいて選手権で新琴似にリベンジしたい」。力強い言葉が返ってきた。
♢決勝
小樽
0002000=2
011210x=5
札幌新琴似
(小)中山、福原、田島、中山-今野
(新)向井、斉藤、奥田-中屋
▽本塁打 奥田(新)
▽二塁打 佐々木、柴田(小)
♢3位決定戦
北見
0100000=1
032001x=6
恵庭
(北)石井、笹森-四栗
(恵)佐野、寺川-村田
▽三塁打 吉田、林(恵)
▽二塁打 斎藤(北)、福田(恵)
♢3位になった恵庭・福田卓真主将(3年) みんな一つになって頑張った。小樽に負けたあと(準決勝)、しっかり練習して3位決定戦に備えた。今日は先制点を取られたが、落ち着いて試合が出来た。選手権は優勝目指して戦う。
協力:一般財団法人日本リトルシニア中学野球協会北海道連盟