成長して復活、苫小牧ボーイズの高嶋君
「医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)に通院する今月の「院内で見つけたアスリート」は苫小牧ボーイズの高嶋雷哉君(苫小牧明倫中2年)。野球肩で昨年11月から同病院に週1回ペースで通い、リハビリも順調に進行して回復、3月中旬で通院は終わった。悪かった投げ方も大幅に改善され「今までとは違う感覚でボールが投げられるようになった」と、うれしそうに話す高嶋君。4月から新3年生、気分も一新してシーズン開幕を待つ。
▽高嶋 雷哉(苫小牧明倫中2年=内野手・外野手・投手、172センチ、68キロ)日新スポーツ少年団-苫小牧ボーイズ
高嶋君は苫小牧ボーイズ(石田一途監督)打線のクリーンアップを担う主力選手。昨秋の新人戦では4番ないし3番を任せられ、チームを引っ張ってきた。打撃には自信を持っており、将来の夢も甲子園出場、プロ野球選手と明確に定めて、まじめに野球に取り組んでいる。今季の目標は中学選手権(ジャイアンツカップ)。道大会で2位までになれば全国大会出場権が得られ「今年はチャンス」と腕を撫(ぶ)している。
けがは昨年7月ごろに肩(利き腕の右)が痛み出し発症したが、我慢しながら続け、シーズンが終わった11月に友達から紹介されて「医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院」に通い出した。けがは初めてで、不安もいっぱいあったが前向きに考えて真剣に診療・リハビリに取り組んできた。リハビリの先生から投げ方、下半身の使い方を教えられ「下半身を使って投げられるようになり、すごくうれしい」と、リハビリとともに矯正されたフォームに満足している。
「常に全力でプレーすること」が高嶋君の野球モットーだ。今回のけがで、治療期間中はチームメンバーと一緒に練習できなかったことが「一番つらかった」という。野球にまじめに取り組んでいる姿が記者にもヒシヒシと伝わってきた。まだ全力投球するまでは至っていないが、シーズン開幕までは完全復活の目途も立ち、本人も一安心のようだ。初体験のけがで不安はいっぱいだったが、精神的苦難を乗り越えた自信は今後に大きく生かされていくことは間違いないだろう。
(記者の目・中山武雄) プロ選手を目指す高嶋君だが、例えその夢が叶わなくても「野球に関わる仕事をしたい」と願っている。心底から野球が好きだということが伝わってくる。素直さの中に、強い意志を持って取り組んでいる姿勢が見られ、頼もしい。いつまでも初心を大切にしていれば、必ず達成の日がやってくるはず。
「医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院」
JR新札幌駅、地下鉄新さっぽろ駅から徒歩7~8分の恵まれた立地条件の「医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院」(厚別区青葉町3丁目、厚別消防署向かい)は、札幌市内はもちろん近郊市町村からの通院患者も多く、整形外科の専門病院として、まさに地域医療の拠点になっている。肩、ひじ、手、首など部位別の専門ドクターが配置されているほか、リハビリテーション科には50人を超える理学療法士・作業療法士がリハビリを担当するなど、その充実した医療内容に患者らから厚い信頼を得ている。
病院長の岡村健司医師は当ストライク・サイトの「野球肩って何?」(バックナンバー)でおなじみのドクター。自身も高校球児で活躍したが、肩を壊して野球を断念するという辛い経験を持ち、患者の立場になって治療できる医師としても人気が高い。また、理学・作業療法士の大半が学生時代は野球、サッカー、スキー、バレーボール、テニスなどのアスリート経験者で、こちらも患者の気持ちを十分理解して治療にあたっている。
「野球肩って何?」(バックナンバー)
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
★受付時間★
♦外来 午前8時30分~同11時、午前11時~午後4時
♦リハビリ(予約制)午前7時~正午、正午~午後4時30分
(土曜は午後4時30分まで)
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★問い合わせ★
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診療・予約 011-351-2213
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取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ケ丘病院