【チーム訪問】札幌南シニア
20日、札幌市南区藤野にある札幌南シニア球団を訪問した。昨秋、新チームとなった秋季新人戦・決勝で、札幌新琴似シニアを相手に延長八回の末4-1と下し、創部24年目でうれしい初優勝を飾った。
同チームを含む上位3チームは来春、北海道代表として大阪で行われる全国選抜大会の出場をほぼ決めた。阿部監督(50)は「走れて守れるチーム」と新チームを評した。
チーム訪問は、今シーズンからチームを代表して数人の選手たちに来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらった。
【秋季新人戦・決勝トーナメント】
◆決勝
札幌南
00000103=4
10000000=1
札幌新琴似
(延長八回)
(南)大磯、濱田-幅崎
(新)小林、太田-佐藤
▽二塁打 村田(南)
【動画】練習の様子はコチラ
【団員】
2年:20人 1年:7人 6年:4人
秋季新人戦・決勝で、札幌南が札幌新琴似を八回延長の末、4-1と勝利し初優勝を掴んだ。
しかし予選リーグでは順風満帆ということでは無く、札幌西に4-7。札幌大谷にも3-4と共に惜敗していた。
予選リーグを3位で終わり決勝トーナメント進出が危ぶまれていたが失点率により辛くも石狩中央と共にワイルドカードで決勝トーナメント進出を決めた。
阿部監督は「予選リーグは綱渡りのようだった。首の皮一枚で残り、難しい」と厳しい戦いを振り返った。
決勝トーナメントからは投手を中心とした持ち前の堅守で1回戦・札幌北に6-2と勝利。
2回戦・函館港西を4-0と完封勝利で弾みがつき。
向かえた準決勝・苫小牧西を3-1と振り切り全国を掴み勢いに乗ると、決勝・札幌新琴似を延長八回激闘の末、逆転で初優勝を掴んだ。
創部24年目での初優勝は喜びもひとしおだ。
守れるチームと評する投手陣では、濱田泰陽(2年・石山アトムズ出身)、大磯佑太郎(2年・石山アトムズ出身)、志村 瞭(2年・木の花ブラックジャガーズ出身)らが試合を作る。
捕手の幅﨑秀虎(2年・平岸ファイターズ出身)はフットワークも良く強肩で研究熱心なところも信頼が厚い。
内野手のセンターラインは辻本倫太郎(2年・東札幌ジャイアンツ出身)を、軸に近藤尚也(2年・中の島ファイターズ出身)、米村康汰(2年・中の島ビックタイガース出身)らが、堅守を象徴。外野手には鉄壁の萱場斗夢(2年・石山アトムズ出身)、主将の高森 輝(2年・北白石ワイルドナイン出身)、志村、舛谷大志(2年・本郷イーグルス出身)、高橋朔玖也(2年・簾舞ヤンキース出身)らがレギュラーを争う。
秋季大会では代打出場の庵 颯太(2年・白石リトルファイターズ出身)が 活躍した。1年生も7人の内、5人が投手と頼もしい。
この秋卒団した3年生は私立希望は札幌龍谷、札幌光星、北星学園、尚志と進学希望だ。
また待望の専用グラウンドが、7月に札幌市南区藤野に完成。
両翼92m×センターが113mとたっぷりフルサイズとなっている。
この素晴らしい環境のお陰で心機一転!選手の頑張りが秋の全道優勝に繋がった。
春の選抜には、3月上旬から内外野の連係などグラウンドで調整し、3月25日から大阪で行われる全国選抜大会での上位進出を目指す!現在、新入団員も募集している。
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中にいる自分は何をするべきかを問いた。また今シーズンで印象深い試合についても挙げてもらった。
◆「練習は厳しく試合は楽しく」主将・髙森 輝(2年・北白石ワイルドナイン出身)
「選手間での声がまだ足りない。切磋琢磨して練習は厳しく、試合は楽しく」と春を待つ。
印象深い試合は「秋季新人戦の決勝・札幌新琴似戦。
ベンチにいるみんなが一つになりチーム一丸になった試合」と挙げた。秋季大会では7番・左翼手として活躍。身長169cm、体重55kg。
◆「出塁」~とにかく出る~ 辻本倫太郎(2年・東札幌ジャイアンツ出身)
「自分の持ち味は、初回からとにかく出塁することでチームが盛り上がる」と札幌南の戦いを象徴した。
印象深い試合は「秋季新人戦の決勝トーナメント・函館港西戦。初回、センター前を放ち先制点に貢献。
この試合に勝ててチームとして弾みがついた」と自信を示していた。
秋季大会では1番・遊撃手として活躍。身長162cm、体重59kg。
◆「チームの大黒柱になる」村田 凛(2年・羊ヶ丘ブルースターズ出身)
「1年生の時に比べ今年は思うようなバッティングが出来ず不振でした。
来シーズンはもっと楽に打席に立ちチームの大黒柱になる」と頼もしかった。
印象深い試合は「秋季新人戦の決勝・札幌新琴似戦。
予選から準決勝まで打ててなかったが、準決勝に勝って全国が決まり力になった」と笑顔。
秋季大会では4番・一塁手として活躍。身長177cm、体重82kg。
~初優勝を手繰り寄せた四番の千金打~
1点を追う六回表、先頭1番・辻本が左前で好機。2番・志村が二ゴロ、3番・萱場が右飛で二死二塁。続く4番・村田が、右前適時打を放ち二走・辻本が激走の末、タッチをかいくぐり同点とする。
七回終わって決着がつかず、八回表、またしても先頭1番・辻本が死球で出塁すると2番・志村の犠打を敵野手がフィルダースチョイス(※)で無死一、二塁。続く3番が犠打で一死ニ、三塁とし、またしても4番・村田が右越に千金打となる2点適時二塁打で勝ち越す。
さらに敵失も絡めこの回一挙3点で初優勝を、手繰り寄せた。
※安打を打った打者が、野手が前を走る走者をアウトにしようとして他の塁へ送球する間に、余分に進塁した場合
【お問合わせ】
冬期は南区藤野の室内練習場で行っております。
体験練習参加希望の方は下記までご連絡くさい、
TEL090-6990-0612 父母会事務局 濵田
協力:札幌南シニア球団