守り勝ち初V石山アトムズ 準V札苗スターズ
毎日旗争奪第6回北ガスフレアスト杯争奪 兼
第38回少年軟式野球札幌選抜大会
第38回少年軟式野球札幌選抜大会(札幌市少年軟式野球連盟主催)の準決勝2試合と決勝が札幌市北区太陽球場で行われ、決勝は石山アトムズ少年団(南区)が、昨秋の全道大会太陽杯優勝チームの強豪・札苗スターズ(東区)を、2-1と競り勝ち初優勝を飾った。
最優秀選手賞にはサウスポー捕手・森谷大誠(6年・石山アトムズ少年団)が、選ばれた。第3位には西琴似パンダーズ(西区)、手稲ヤングスターズ(手稲区)となった。
◆決勝
札苗スターズ(東区)
0100000=1
002000×=2
石山アトムズ少年団(南区)
(札)田中佑、田中佳-木村
(石)鳴海-森谷
▽二塁打:田中佳、千石、木村、大平(札)
石山が、1点差守り抜く
0-1と1点を追う三回、7番・斎藤慶太朗の左前を足がかりに死球と四球で無死満塁の好機。
この場面で1番・森谷が、中前適時打でまず同点。
続く2番・山内真奈香(6年)が、押出し四球で逆転。これが決勝点となった。
最終七回には一死二塁と同点のピンチを迎えるものの札苗の反撃はここまで、最後の打者となった代打の松平悠杜(5年)を、スイングアウトの三振に斬ってとり初優勝に輝いた。
成田耕一監督は「守り勝ちです。守り抜いて勝ちました」と熱戦を振り返った。
象徴的なポイントは3つ。初回、2番・守野銀二のセンター前の落ち際の打球を、石山・センター鈴木麻日(6年)が、ダイビングで好捕。立ち上がりの鳴海健臣投手(5年)を救いこのプレーに石山ベンチは沸いた。
2つ目は二回、無死二、三塁で札苗ベンチが動いた。
エンドランで打者が空振り、三走・田中佑弥(6年)を、三本間で挟みタグアウトし、この回1失点と先制されるも序盤傾きかけた札苗の流れを止めた大きなプレーとなった。
3つ目は六回、一死二塁で1点追う札苗がまた仕掛けた場面、打球は右飛球。
二走・木村絋知郎(6年)が、スタートをきっており戻り切れず斎藤から遊撃手・岸上倖大(6年)にボールが渡りダブルプレーでピンチを切り抜けた。
先発・鳴海投手は、七回5安打1失点で粘り強いピッチングで逃げ切った。
「調子が良かったので、自信を持ってアウトコースへ狙って投げられました。バックにも助けられた」と充実した表情で話した。
勝利打点の押出し四球をもらった山内真奈香主将(6年)は「うれしいです。みんなでカバーし合えて優勝できた」と白い歯を見せた。
三回の同点タイムリーで最優秀選手賞にも選ばれた森谷は「準決勝、決勝と厳しい試合。勝ててうれしい。
リードでは低めのコントロールと緩急を意識した。今日の健臣は絶好調でした」とエースの活躍も労う気遣いもみせた。
サウスポー捕手は、鳴海投手の好投を演出したリードも光った。
今大会、チーム全体のスタミナ、試合運びと言った点では石山アトムズ少年団、第3位の西琴似パンダーズらのまとまりは際立っていた。
石山は“春の札幌一”を掴み、さらに弾みをつけ夏も暴れてみせる!
春の悔しさを忘れず“夏”リベンジしてみせる
札苗は、先発の田中佑弥(6年)が、四回2失点で降板し五回から弟・田中佳太(5年)が、三回3安打2四球無失点の好投を見せ味方の反撃を待ったが叶わなかった。
敗れはしたが、七回、一死から今大会攻守に絶好調の6番・大平友哉が、左中間を破る二塁打で同点機を演出したが、後続が倒れ涙した。
大会を通じて打球の速さ、打球の角度、振りの鋭さは、札苗スターズと第3位となった手稲ヤングスターズは群を抜いていた。
準優勝と悔しさは残るが、このリベンジは必ず見せてくれるはずだ。
珍田 享監督は「悔しい、いい場面で打てない。六回のダブルプレーが大きかった」と悔しがった。
先発し優秀選手賞に選ばれた田中投手は「良いチームなので接戦になるとは思っていたが、悔しいです。
次は必ずリベンジします」と言葉をかみしめた。
◆準決勝
西琴似パンダーズ(西区)
0010000=1
110000×=2
石山アトムズ少年団(南区)
(西)田村-小林
(石)鳴海-森谷
▽三塁打:鈴木(石)
▽二塁打:小林、田村(西)、森谷(石)
※資料提供:石山アトムズ少年団
札苗スターズ(東区)
10102=4
00003=3
手稲ヤングスターズ(手稲区)
(五回時間切れ)
(札)田中佑-木村
(手)茨木、川本、及川-三浦
▽二塁打:村田(札)、川本、三浦(手)
※資料提供:札苗スターズ
次こそは、咲かせて下さい勝利の華を!
【表彰選手】
★最優秀選手賞:森谷大誠(石山アトムズ少年団)
★優秀選手賞:田中佑弥(札苗スターズ)
★敢闘賞:田村 蓮(西琴似パンダーズ)
★敢闘賞:川本 優(手稲ヤングスターズ)
協力:札幌市少年軟式野球連盟