「秋」覇者の札幌新琴似が2年ぶり13度目の「春」優勝
秋春連続!
秋季大会の覇者・札幌新琴似シニアが28日、札幌麻生球場で行われた春季全道大会・決勝で札幌大谷シニアを8‐2で下し、2年ぶり13度目の優勝を飾った。同チームは秋季大会に続き春も制覇し、春秋連続となった。昨秋の新チーム結成から道内では16戦全勝の無敗が続いている。生嶋宏治監督(56)「ひと冬を越えて選手たちは一回り大きくなった」と目を細めた。4日から始まる日本選手権北海道大会では洞爺湖シニアと千歳シニアの勝者と6月10日、二回戦から登場する。3位には余市シニアとなった。
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◆決勝(28日・札幌麻生球場)
札幌大谷
1100000=2
102005×=8
札幌新琴似
(大)竹嶋、生方-富川
(新)岡部-布施
▽本塁打:布施(新)
▽二塁打:大野(大)、山田、舟山(新)
◆準決勝
余市
2000101=4
410030×=8
札幌新琴似
(余)綿路、藤田-本間
(新)山田、金野、山口-布施
▽二塁打:山田(新)
新琴似・布施が「完璧」バックスクリーン直撃満塁弾
札幌新琴似・布施友梧捕手(3年・中の島ファイターズ出身)が、麻生を“布施劇場”に変えた。バックスクリーン直撃弾となる特大アーチに観客の度肝を抜き強打者としてのすごみを見せつけた。布施が捉えた打球は、フェンス近くまで追いかけた中堅手・澤田竜登(3年・ウインズ出身)のはるか頭上を越えた。六回、二死満塁の場面で、カウント2‐2から低めを強振するとセンターバックスクリーンへ直撃。自宅でコースやフォームを意識し毎日100本の素振りで鍛錬。努力の成果もあって打率も4割超え。「今シーズン初ホームランです。素振りの成果が出ました」と笑顔で話した。この日は、修学旅行の関係で9人の三年生が不在。布施以外にも山田翔太(3年・中の島ファイターズ出身)、岡部巧実(3年・篠路ビッグファイヤーズ出身)、金丸斗南(3年・札苗スターズ出身)、金野颯汰(3年・木の花ブラックジャガーズ出身)、五十嵐健真(3年・東ハリケーン出身)なども打率4割超えと強打者揃い。投げては先発・岡部巧実投手(3年・篠路ビッグファイヤーズ出身)が、七回6安打2失点の完投勝利を飾った。「序盤は、あまいコースを打たれた。中盤以降はストレートで押すことができた。日本選手権では北海道でしっかり勝って全国に行きたい」意気込んだ。
秋、予選敗退から。あっぱれ春「準V」
札幌大谷シニアは、準決勝で見事な逆転勝ちで決勝にコマを進め、勢いそのままで決勝に挑み中盤までは王者・札幌新琴似に対し、互角の戦いを見せたが終盤力尽きた。課題克服を狙い、6月4日から始まる日本選手権北海道予選では、札幌西シニアと札幌白石シニアの勝者と10日、激突する。
有賀良太監督(31)は「秋は予選敗退のチーム。今大会勝ち上がることで選手たちが成長と自信を掴んでいったと思う。日本選手権北海道予選では投手を中心に失点を少なく勝ち上がっていきたい」と前を向いた。
協力:一般財団法人 日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟