遠方からの入団OK!旭川BBCが”週末留学制度”
野球練習のあとは仕事を手伝って社会体験
ポニーリーグに名寄から2人が入団
来季に向けてポニーなど3組織で選手募集
ポニーリーグの旭川中央ベースボールクラブ(奥山吉仁代表・総監督)は、来季への頂点を目指して選手を大募集中だ。募集しているのは、ポニーリーグ(来季小学6年~中学3年の硬式野球)、小学生硬式野球のリトルリーグ(同3年~6年)、特殊ボールを使ったちびっこ野球(幼稚園児~小学2年)の3組織。同クラブは一貫教育ならぬ、”一貫野球”をチームの柱に掲げ、幼稚園児から中学生までが在籍しており、オフの冬季間などはちびっこも、小学生リトルも、中学生主体のポニー部員も一緒になって練習する。そのため、上級生が下級生の面倒を見るのが当たり前という、良好な上下関係ができあがっているのが旭川中央ベースボールクラブの大きな特色だ。
また、所有する屋内練習施設「フェニックススポーツセンター」内には宿泊施設も整っており、今オフからは名寄市の中学生2人が入団、週末の3日間を野球練習と新聞チラシの折込作業を体験する画期的な”週末宿泊留学制度”が始まった。道内の野球チームでは初めての試みだろう。コーチ陣の充実と、制度・施設が充実している旭川中央ベースボールクラブは、これをきっかけに旭川市内・近郊ばかりではなく、道北各地の野球少年たちの受け皿となり、北の野球拠点にふさわしい人材発掘を目指している。3月までの冬季間はフェニックススポーツセンターで元プロ野球選手が教える日本ハム少年野球教室(土曜日)も開かれており、身近でプロの指導を見学できることも同チーム入団の大きなメリットだ。
「ポニーリーグ」
注目される”週末宿泊留学”
ポニーリーグの旭川中央ベースボールクラブには12人が在籍(中学1年、2年)。旭川市内・近郊の少年たちのほかに、名寄市から通っている山田陣君、根元沙介君(ともに名寄中1年)の2人もいる。2人は、金曜の夜に旭川の練習施設「フェニックススポーツセンター」(旭川市近文町19丁目2727)に入り、この夜は自主練習して宿泊、翌日土曜の日中は奥山代表が所長を務める道新販売所の新聞チラシの区分け作業を手伝い、夜はまた自主練習に汗を流す。最終日の午前中はみっちりとチーム練習に時間を割き、午後に名寄市に帰るという、パターン。野球を学んで、仕事の社会体験をする”週末宿泊留学”は、選手にとっては貴重な体験だ。奥山代表が信条とする「よく学んで、感謝をする気持ちを養う」思いから生まれた”留学制度”。その第1期生として山田君、根元君の2人は今、名寄市から通ういながら将来のでっかい夢を追って頑張っている姿はすがすがしい。「野球がしたくてもチームのない地方の少年たちに少しでも手助けできれば」と奥山代表。宿泊施設を提供しての熱血指導は、遠隔地の野球少年たちにとっては何よりの朗報となる。ポニーリーグの入団・問い合わせは奥山球団代表へ。携帯電話090-4870-4773。
「リトルリーグ」
旭川中央リトルリーグは今年1月に結成されたホヤホヤの新チーム。5月の初公式戦で惨敗して、その悔しさをバネに猛特訓を積んだ結果、秋の新人戦で初勝利を上げた。この勢いを維持し、来季の飛躍を期して団員を随時募集。野球経験は一切問わず、意欲さえあればだれでも入団できる。見学、1日体験入団も受け付けている。選手たち全員が今年から硬式を始めたばかりなので、いま入団すればほぼ一緒のスタート台に立てるところがいい。募集学年は小学3年~5年生(男女不問)。問い合わせなどは携帯090-6876-3001(武田監督)。
「ちびっこ野球」
旭川中央ちびっこ野球は現在5歳から小学3年生まで男女24人が在籍。野球の楽しさがわかるメニューを主体に組んでいる。特に幼稚園児、小学1年生の低学年は楽しさを重点に、鬼ごっこなども取り入れている。来年の目標は3大大会のちびっこ甲子園、母と子チャレンジ大会、秋のちびっこ大会の3冠制覇。親子で楽しむつもりでチャレンジしてみませんか。募集学年は幼稚園児~小学2年生(男女不問)。問い合わせなどは携帯090-8274-5315(春名監督)。