野球で培ったもの~神出設計野球部編~episode4
2月に行われた第29回昭和新山国際雪合戦大会で2年ぶり3度目の優勝を飾った「でぃくさんズ神出」。このチームは社会人軟式野球の雄・神出設計エコアハウス野球部の皆さんが選手として出場。野球についても昨秋行われた、第36回全日本早起き野球全国大会で準優勝するなど全国屈指の強豪チームだ。メンバーの中には、元プロ野球選手や大学、高校で活躍した選手ばかりだ。そんな野球部の方々に『野球で培ったもの』は、と聞いてみた。
今回インタビューしたのは、野口 健さん(34)。
野球を始めたキッカケは「幼馴染の2つ年上のお兄ちゃんとのキャッチボール」と笑顔を見せた。小学4年で留萌市の萌友ドラゴンズへ入団。中学は留萌市立港南中学校野球部。中3最後のシーズンは、中体連留萌地区予選で、古丹別中学校に敗れ中学野球は終わった。高校は地元留萌高校へ進学。同校では毎年春先に、石川県にある名門・星稜高校へ遠征に出向く。その時に名将・山下智茂監督から指導いただいた経験は今も貴重な想い出の一つだと言う。高校三年の夏は、旭川地区予選・1回戦で旭川東栄高校に4‐7で敗れ、野口さんの学生野球の幕は下りた。次の進路では大学野球を考えていたが、進路指導の先生から神出設計㈱の話をいただいて心が動いた。それは現在も職場の先輩でもある当時・滝川西高校で甲子園に出場した2つ年上の先輩で伊藤秀則さんらの存在だ。先輩たちと一緒に野球ができる職場に魅力を感じ面接を受け、後に内定をいただき入社に至ったと言う。
~社会人野球で甲子園球場を経験~
2013年、四年前の夏、全国の草野球好きが集まる草野球大会の「プライドジャパン」第1回大会で、神出設計㈱野球部は予選を勝ち上がり、甲子園球場で行われた全国大会で決勝まで勝ち進み、決勝の相手・レジェンドアスリート(関西)を12‐0で下し、見事初優勝を飾った。野口さんは途中出場となったが「高校野球では叶わなかった甲子園球場で、プレー出来たことはいい想い出」と笑顔で話してくれた。
現在、入社して今年で17年目を迎える野口さん。最近、二級建築施工管理技士の資格も取得し、社会人としてのスキルも向上し益々やる気を見せる。好きな野球で人間力を高め充実した日々を送られている野口さん。近所のお兄ちゃんとのキャッチボールから始まり、小中高と野球で多くの指導者から礼儀の大切さを学んだ。また多岐にわたり人とのコミュニケーションの取り方なども自然に身についてきたと言う。社会人になってからも年上の方や上司、お客様においても話し方は勿論のこと配慮の仕方なども野球から多くを学んだと言う。「野球で渡り歩いたそれぞれの時間が、私の今の土台となっています」と少し照れてみせた。仕事でのやりがいは「引き渡しの時に、お客様から喜びの声が聞けたとき」と充実した表情を見せた。
▼野口 健さん
1983年生まれ。留萌市出身。身長178㎝、体重60㎏。投手兼内野手右投・右打。34歳独身。
(選手経歴)
萌友ドラゴンズ-留萌港南中学校-留萌高校-神出設計野球部
協力:㈱ecoaハウス