2017!秋の全道!開幕ウォッチ!
2017!秋の全道!開幕ウォッチ!
~史上稀にみる激戦の予感~
北海、東海、一高。親しみも込めてそう呼ばれている札幌私学四天王の4校中3校 (北海、東海大札幌、札幌第一)が姿を消した札幌支部予選。
一方、北海と共に夏の覇者である滝川西、3季連続の全道出場を代表決定戦で逃した旭川大、帯広大谷、そして道南の強豪と呼ばれて久しい函大有斗までが全道大会では見られないことになった。
逆説的ではあるが、不出場校の「負け方」も気になる頃、来春のセンバツをかけた抽選結果が。
Aゾーンは、武修館、北海道栄、北照、旭川実業、札幌大谷が有力。
他にも札幌創成、函館工業、帯広農業、稚内大谷、札幌山の手と名を連ね、いずれも近年の甲子園出場は果たせていないが、高校野球は一発勝負のトーナメント。策を講じない手はないはず。
Bゾーンは、立命館、駒大苫小牧、白樺学園、札幌日大の下馬評が高い。
他には、釧路明輝、北広島、クラーク、函大柏稜、旭川龍谷、遠軽と、クラークをのぞき、近年の甲子園には届いていないが、コツコツと勝ち星をおさめ全道では名の知れたチームとの印象が強い。
しかし、センバツ準優勝の東海、昨夏全国準Vの北海、連続でセンバツ出場している一高がいない全道は、ある意味において新鮮ともいえる。
特に秋は、21世紀枠の選考基準となる大会でもあり、ベストを尽くす戦い、また日頃の成果を出すべくミスの少ない戦い、それに該当しないチームは何がなんでも勝ちいにく戦いも強いられる。チーム事情やチームカラーによって戦い方を変えてくる事もあり、チャンピオンシップ(選手権)とはまた一味も二味も違うゲーム展開も予想される。
2回戦以降、好ゲームの予感満載なカードも期待される今大会に「新しい風」を吹かせるのは、どのチームの、どの監督なのか。
暑かった夏を経て、逞しくなっているであろう選手達にエールを送り、また、高校生らしいプレーを期待せずにはいられない。
佐藤 大(北海道日大高~札幌大)
日高ベースボールスクール/代表