札幌手稲ボーイズ【中学クラブチーム訪問】
12月3日、冬季練習に励む中学硬式野球・札幌手稲ボーイズの選手たちを取材した。新チームの札幌手稲は秋季北海道選手権大会(全国予選大会)・決勝で惜しくも旭川大雪ボーイズに涙。春の全国を逃すも11月に埼玉県本庄市で行われた本庄市長杯に出場し、全国の壁も感じた。原 秀美コーチ(48)は「秋季大会、本庄市長杯では精神面と体力面に課題を感じた。苦しい場面でどれだけ歯を食いしばれるか、体幹強化で体力向上を目指します」と選手たちの頑張りに期待した。
チーム訪問は、今年も代表して数人の選手たちに来季へ向けた抱負を色紙にしたためてもらい主将・相澤 蒼太君(2年・新光スワローズ出身)が、チームの特徴や目標を動画で語ってくれました。
◆2017秋・札幌手稲ボーイズメンバーはコチラ
◆中坊力じまん~札幌手稲ボーイズ編~はコチラ
原 秀美コーチに聞いた!
【選手構成】
2年:10人 1年生:9人 6年生:6人
※平成29年12月3日取材時
Q1)秋季大会を振り返って?
「投手陣は左腕の酒井、向平、右腕の布施の3人がこの秋、安定したピッチングを見せてくれた。打撃力も成長を感じる。課題は守備力と精神面。秋に行われた本庄市長杯でも守備の乱れから失点を重ねてしまった。この冬、精神面も含めて鍛え直します」と力を込めた。
Q2)新人戦で印象深い試合を挙げてください。
「秋季北海道選手権大会(全国予選大会)・決勝。1‐4と敗れた試合。秋に決勝まで勝ち進んだのは5年ぶり。しかし精神面のもろさとプレッシャーに対する弱さを感じた」と振り返った。
◆第5回 日本少年野球秋季北海道選手権大会(全国大会予選)
▽決勝 旭川大雪ボーイズ4‐1札幌手稲ボーイズ=(9日・野幌第一)
◆決勝
旭川大雪ボーイズ
0111100=4
0100000=1
札幌手稲ボーイズ
(旭)谷口、伊藤-吉村
(札)酒井-相澤
▽三塁打:広川(旭)
▽二塁打:菊地(旭)
3人の投手陣と3人の攻撃陣の名前が挙がった
★投手陣では3人の名前が挙がった。原コーチにはコントロール、スピード、経験、マウンド度胸、スタミナ、コーチからの信頼度など5段階評価で選手を紹介。
◆酒井 翼 2年・双葉ツインスターズ出身 左投げ・右打ち
新人戦では3~5番・投手兼外野手として活躍した。身長166㎝、体重60㎏。
スピード⇒④ コントロール⇒③ 経験⇒④ マウンド度胸⇒④ スタミナ⇒② 信頼度⇒④
コーチから一言:七回投げ切れるだけの体力をつけてほしい。
◆布施 達広 2年・新川ファイヤーバード出身 右投げ・右打ち
新人戦では6~8番・投手兼外野手として活躍した。身長181㎝、体重76㎏。
スピード⇒④ コントロール⇒③ 経験⇒② マウンド度胸⇒② スタミナ⇒③ 信頼度⇒③
コーチから一言:精神面が弱いので、逆に荒々しいくらい強い気持ちで挑んでほしい。打線では四番を打てるだけの素材。
◆向平 威斗投手 2年・金山ファイターズ出身 左投げ・左打ち
新人戦では1番・投手兼中堅守として活躍した。身長170㎝、体重68㎏。
スピード⇒③ コントロール⇒③ 経験⇒④ マウンド度胸⇒④ スタミナ⇒③ 信頼度⇒④
コーチから一言:攻撃面でも1番を打ちリードオフマンとしての負担もある中、ピッチングにも期待している。
★打撃陣では3人の名前が挙がった。投手陣同様、原コーチにバットコントロール、長打力、チームバッティング、ミート力、勝負強さ、コーチからの信頼度を5段階評価で表してもらった。
◆相澤 蒼太 2年・新光スワローズ出身 右投げ・左打ち
新人戦では3~5番・捕手として活躍した。身長163㎝、体重68㎏。
バットコントロール⇒③ 長打力⇒④ チームバッティング⇒③ ミート力⇒② 勝負強さ⇒③ 信頼度⇒④
コーチから一言:積極的なバッティングに期待。
◆守部 厚志 2年・仙台鹿野クラブ出身 右投げ・右打ち
新人戦では5~7番・右翼手として活躍した。身長182㎝、体重79㎏。
バットコントロール⇒② 長打力⇒④ チームバッティング⇒③ ミート力⇒③ 勝負強さ⇒② 信頼度⇒③
コーチから一言:体を生かして長打に磨きをかけて開幕を迎えてほしい。
◆齋藤 愁弥 2年・北区ファイターズ出身 右投げ・右打ち
新人戦では代打の切り札として活躍した。身長164㎝、体重49㎏。
バットコントロール⇒③ 長打力⇒② チームバッティング⇒③ ミート力⇒③ 勝負強さ⇒③ 信頼度⇒③
コーチから一言:秋は控えに回ることがあったが、代打での起用にもしっかり結果を残してくれている。来シーズンに向けてさらに成長してもらいたい。
★思い思いの言葉を色紙にしたためた
※NGワードは全国優勝、全国制覇。もちろん大目標であることは 周知のこと、その大目標を実現するために、チームの中で自分は何をするべきかを問いた。
◆「 思い 」主将・相澤 蒼太(2年・新光スワローズ出身)
「思い出に残るシーズンにしたい。チームメイトから思い思われる存在になりたい。思いは通じ夢叶う」と力強かった。選手権大会(全国予選大会)準決勝・苫小牧ボーイズ戦の3打席目、無死一塁の場面、右中間へタイムリー3ベースヒットを放つなど勝負強いバッティングを見せた。右投げ・左打ち、身長163㎝、体重68㎏。
Q1)印象深い試合は
「11月に行われた、本庄市長杯・1回戦で戦った京葉下総ボーイズ戦。六回まで3点差のリードで迎えた最終回、逆転を許して負けてしまった。油断もあったと思う」と唇をかんだ。
Q2)チームのキーマンは
「寺倉陸翔(2年・八軒東和グッピーズ出身)。秋の新人戦では2・6番を打ち、長打も打てて小技もできる。頼りになる打者」と活躍を期待した。
Q3)新チームで戦った相手の中で、対戦相手の中に良い選手と思えた選手を一人挙げてください。
「旭川大雪ボーイズの菊地大翔選手(2年・永山中央野球少年団出身)。自分のバッティングに自信を持っているようで長打も打てて、状況に合わせたバッティングもできる」と絶賛した。
Q4)道内の高校で着てみたいユニフォームは?
「駒大苫小牧」と笑顔。
◆「 頂 」向平 威斗(2年・金山ファイターズ出身)
「北海道では準優勝だったけれど、全国では簡単に負けてしまった。来年は全国の頂点目指す!」と宣言。俊足で状況に応じたバッティングもできるムードメーカー。リーグ戦で戦った苫小牧ボーイズ戦では、雨でボールがあまり転がらないと見ればセーフティバンドを試みるなどケースバッティングができる選手。秋は1番・中堅手兼投手として活躍。左投げ・左打ち、身長170cm、体重65㎏。
Q1)印象深い試合は
「ドリスポカップ・札幌豊平ボーイズ戦。延長八回まで2‐2の同点。九回からタイブレークとなり接戦の末、5‐6で敗れた」と肩を落とした。
Q2)チームのキーマンは
「酒井 翼投手(2年・双葉ツインスターズ出身)。投手陣ではエースとして。打線では中軸を任される選手。チームが勝ち上がるには必要な選手」と期待した。
Q3)新チームで戦った相手の中で、対戦相手の中に良い選手と思えた選手を一人挙げてください。
「苫小牧ボーイズの島山大輝選手(2年・飛翔スワローズ出身)。同じ1番打者で、反対方向にもヒットを打てて足も速く、ランナーに出るとプレッシャーをかけてくるなど良い選手だった」と絶賛した。
Q4)道内の高校で着てみたいユニフォームは?
「北照」とキッパリ。
◆「 愉し 」布施 達広(2年・新川ファイヤーバード出身)
「どんな試合でも愉しんで勝って、勝って愉しむ」と笑顔。秋は7番・一塁手兼投手として活躍した。肩と長打力が持ち味で、選手権大会(全国予選大会)1回戦・道東函館連合との戦いで六回、一死満塁の場面でレフトオーバーとなる3点適時打を放つなど持ち味を発揮した。右投げ・右打ち、身長181㎝、体重76㎏。
Q1)印象深い試合は
「選手権大会(全国予選大会)決勝・旭川大雪ボーイズ戦。ミスの多いチームが最終的に負けると言うことを、身をもって分かった試合だった」と肩を落とした。
Q2)チームのキーマンは
「相澤 蒼太選手(2年・新光スワローズ出身)。主将で捕手、長打力もあり長打がでれば流れにも乗る。捕手としてショートバウンドを止めたり、盗塁をさしたりと守備でも相手の流れを止めた」と主将の活躍を期待した。
Q3)新チームで戦った相手の中で、対戦相手の中に良い選手と思えた選手を一人挙げてください。
「本庄ボーイズの背番号5番。球も速く、自信をもっていてフィルディングも良かった」と絶賛した。
Q4)道内の高校で着てみたいユニフォームは?
「まだわかなら」と笑顔。
【札幌手稲ボーイズ今後の予定】
(12月)
28日 練習納め
(1月)
07日 練習始め
27日 新年会、新入団員歓迎会
(4月)
上旬 白老合宿※オープン戦始まる。
協力:手稲ボーイズ