ファイターズジュニア、3年ぶり決勝T進出
12球団ジュニアトーナメント ENEOS CUP2011(第2日・28日、札幌ドーム)
27日に続いて、この日もセ・パ予選6試合が行われた。Dグループの北海道日本ハムファイターズジュニアは第1試合で昨年の優勝チーム・千葉ロッテマリーンズジュニアと対戦、ファイターズ打線はチャンスをしっかり生かし小刻みに加点し6-1と圧勝。3年ぶり2回目の決勝トーナメント進出を果たし29日の準決勝、決勝に挑む。準決勝第1試合はDグループ1位のファイターズジュニア(2勝)とCグループ1位の福岡ソフトバンクホークスジュニア、第2試合はAグループ1位の東京ヤクルトスワローズジュニア(1勝1分)とBグループ1位(29日サスペンデットで決定)が対戦、その勝者が夢の日本一をかけて争う。準決勝第1試合は午前8時開始予定、札幌ドーム今年最後の熱い日になりそうだ。GO!GOドーム!(観戦無料)
ファイターズジュニア 0211110=6
千葉ロッテマリーンズジュニア0000000=1
(フ)秋山、菊地、前田、川端、八和田-佐藤、伊藤
(千)長岡、塚本、長岡-秋山
▽二塁打 八和田、山田、高階(フ)▽三塁打 宮澤、文入(フ)、子安(千)
強いファイターズ、鮮やか継投策
予選リーグ2勝で2008年以来、3年ぶりに決勝トーナメントに進んだファイターズジュニア。前日の東北楽天イーグルスジュニア戦と同じく、この日も先発は秋山遼(6年、滝川少年野球倶楽部)が登場した。3回を投げて2番手・菊地脩斗(6年、湧別マリナーズ)にマウンドを譲ったが、これも森範行監督の計算どおりの感じだ。「先発秋山で行けるところまで行く」、層の厚いファイターズジュニア投手陣を抱える指揮者としては、無理をせず継投する作戦が予選リーグで見事に成功している。菊地のあとは前田剛志(6年、海陽ファイターズ)、川端龍仁(6年、網走つくしマスターズ)、八和田恭希(6年、小樽幸ファイターズ)とつないで東北楽天イーグルス打線を完全に抑え、6-1の圧勝劇だった。予選2試合で完全に出来上がった継投策、ファイターズジュニアの必勝パターンになってきた。
打線も乗ってきた!8安打6得点
打線もいい感じだ。二回、先制点を挙げたのは7番・山田翔斗(6年、上江別ブルードリームズ)。エラーで出塁した高階成雲(6年、札苗スターズ)を塁においてライトを破る二塁打を放ち初得点、勝利の流れを作った。これで目覚めた打線は三回から六回まで毎回1得点をあげる、チャンスを逃さない粘り強いバッティングで相手投手の戦意を奪った。光ったのは4番・井上雄喜(6年、緑ヶ丘パワーズ)の積極野球だ。この日、2安打を放ったが、出塁してからが素晴らしい。「スキあらば」常に次の塁を狙う積極策で2盗、3盗を成功させ、チーム引っ張る姿は頼もしい。チーム一の俊足はダテじゃない。長打も出た。四回、8番・文入魁斗(6年、厚別信濃スターズ)がライトに、1番・宮澤晃汰(6年、遠軽西ファイターズ)がセンターに、それぞれ三塁打を放った。〆て8安打、1番から9番まで切れ目のない打線は、いよいよ決勝Tで大爆発する。
▽走れる期待の4番・井上選手の話 足には自信がある。緊張するタイプタイプだけど、決勝Tは普段どおりの野球をして頑張りたい。
▽先制二塁打の山田選手の話 監督からエンドランのサインが出ていたので右を狙って打とうと心がけたのがよかった。ここまできたら、絶対優勝したい。
協力:NPB(社団法人日本プロ野球機構)、北海道日本ハムファイターズ