北海道スノーホワイト、悲願の全国初Vで祝勝会
昨年の12月24日に決勝が行われた「第9回西日本選抜女子学童野球岡山大会」で頂点に立った北海道チャンピオンシップ選抜の「スノーホワイト」の全国優勝を祝って1月20日、札幌市内のホテルで祝勝会が開かれた。出場5回目、悲願の初優勝とあって、監督、選手、父母ら約60人が出席してチームの快挙を称えた。出場2回目から監督を務める大坂聡さん(47、北海道チャンピオンシップ理事)、今大会のキャプテン・渋木菜都さん(苫小牧清水小6年、飛翔スワローズ)らチーム一丸となってつかんだ栄冠に、会場は喜びで一杯だった。

悲願の栄冠取り!全国優勝を果たした北海道スノーホワイトのメンバー

うれしい優勝報告をする北海道スノーホワイトの大坂聡監督
これまで3位が最高だったチームが大変身した。今大会は選抜チームに5年生3人も加え、5・6年生で最高のチームを作り上げた。指揮官の大坂監督は「レベルが高い選手が揃ったので、技術を教えるというよりも普段通りの野球を100%引き出せるような環境づくりに力点を置きました」とチームワークの勝利を強調した。主砲でキャプテンの渋木選手も「雰囲気が良かったので優勝できるかもしれないと予感めいたものがあった」と話す。
2回戦でサヨナラ勝ちしてチームに勢いがつき、準決勝も滋賀あみんちゅガールズを6-3で破り初の決勝進出を果たした。投打がしっかりかみ合った。準決勝は高橋このか投手(6年、釧路ゴールデンモンキーズ)が6-3で快勝し、決勝は木村野乃投手(6年、オホーツクベースボールクラブ)が6-0の完封勝利で決めた。打っては3番・高橋(こ)選手が本塁打(準決)、三塁打(決)、4番・渋木菜都選手(一塁手)が決勝戦で先制機を作る三塁打、5番・谷口鈴音捕手(上富良野ジャガーズ)と6番・高橋茉央選手(上富良野ジャガーズ、三塁手)の5年生コンビも準決、決勝でタイムリー安打などで大活躍した。5年生コンビの谷口、高橋さんは「(全国優勝は)思っていたよりうれしさが沸いてきました」と話し、今年も主役となり連覇を目指す決意を語っていた。

キャプテン渋木菜都さん(中央)を囲んで谷口鈴音さん(右)、高橋茉央さん(左)

晴れの優勝旗を手に入場する北海道スノーホワイトの選手たち

選手たちもジュースでカンパーイ!

選手たちを祝福する浦野和由・北海道チャンピオンシップ協会代表理事
悲願の祝勝会だっただけに、会場も大いに盛り上がり喜びの声に包まれていた。来賓の関係者らから次々と祝福の言葉が贈られ、選手たちを励ました。浦野和由・北海道チャンピオンシップ代表理事は「この大会で優勝できるとは思ってはいなかった。それだけにうれしい。選手たちにはいつまでも野球をやっていて欲しい」と話し、大坂監督からは「(1回戦から)すべて6得点したが厳しい大会だった。決勝は2回のピンチがあったが神がかり的な選手(木村投手ら)の頑張りがあった」とミラクルVの内情が明かされた。渋谷貴・北海道チャンピオンシップ協会中学部の音頭で乾杯、選手たちはジュースグラスを掲げて喜び一杯の祝宴となり、今季の活躍を誓って終了した。
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