目指すはレギュラー!しらかば台小の秦野君
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)が昨年3月、患者急増のために開業した外来専用の「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」(同区青葉町11丁目)に通院し、リハビリの奮闘ぶりを紹介する「院内で見つけたアスリート」の今回の登場者は、少年野球・東月寒レオンズの秦野洋成君(豊平区・しらかば台小5年)。秦野君は足首の骨が出て痛む有痛性外頸骨で3月末に同病院で手術をしたばかりで経過は良好とは言えまだ走ることができず、「けがを完全に治して全力で走れるようになりたい」と1日も早いチーム復帰を目指しリハビリに奮闘している。
▽秦野 洋成(札幌豊平区・しらかば台小5年=136センチ、30キロ、外野手・投手)遠軽北野球スポーツ少年団-東月寒レオンズ
洋成君は3人兄弟の一番下。2人の兄も野球をやっており、自然とその影響を受けて小学1年から始めた。2年生まで遠軽町で過ごしていたが3年生から母親とともに札幌市に移り住んで兄たちと一緒に野球の腕を磨いている。右足首が急激に痛み出したのは昨年11月の練習中だった。走ることができない状態になり、「(足に)何が起きているのだ」と不安が頭をよぎり、痛さと心配の日々を過ごしたがチームの父母の紹介で「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」で診察を受けることになった。その結果、骨が出て痛み出す「有痛性外頸骨」とわかり、今年3月の手術となった。
4年生だった昨年の新人戦でレギュラーの座をつかみ、ポテンシャルの高さを示した。足も速く、外野手と投手の両方をこなす器用さも併せ持つ。その新人戦(秋の太陽グループ杯全市大会)で8番、ライトで出場し、ライトの頭上を越える快心の三塁打を放ち「バッティングに自信がついた一打でした」と、今も心の片隅に残る思い出の打撃になった。けがでスタートが2か月ほど遅れることになったが苦にしていない。「出だしが遅れてもチームに戻ったら、一生懸命練習してレギュラー取りを目指したい」。今季の一つ目の目標を自信ありげに語り、1日も早いチーム復帰を目指している。
(記者の目・中山武雄)インタビュー中、ハキハキと答えてくれて記者も気持ちが良かった。兄弟3人で野球ができることに「すごく感謝しています」と両親の手厚い支援を素直に話し、将来の目標はプロ野球選手-と明快な答えが返ってきました。すがすがしさが残った取材でした。
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)が昨年3月に外来患者専用のリハビリ施設「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」を近隣の同区青葉町11丁目に開業し2年目に入り、急増する患者により良い医療サービスを提供し対応している。施設内には野球規準に適合したリハビリ用のマウンドや最新のスポーツ鍛錬器具などを揃え、患者の早期復帰をサポートしている。
理事長の岡村健司医師は肩関節鏡視下手術7000例を超える実績を誇り全国トップクラス。当ストライク・サイトで連載した「野球肩って何?」(バックナンバー)は野球少年・少女、指導者や父母らの人気コーナーになった。また、リハビリを担当する理学療法士・作業療法士は90人を超えるスタッフが対応し、その大半が学生時代には野球、サッカー、スキー、テニス、バレーボールなどのアスリート経験者で、患者の気持ちをよく理解し、あるときは良き相談者になり、患者の心の支えにもなっている。
「野球肩って何?」
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
【受付・診療時間】
♦月~金 受付午前の部:7:00~正午 午後の部:13:30~19:30(土曜16:30)
診療午前の部:7:30~12:30 午後の部13:30~20:00(土曜17:00)
♦休診日 日曜・祝日・年末年始
【予約・問い合わせ】
羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック ☎011-351-0881
取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院