屯田ベアーズ、雨中決戦で悲願の初優勝

初優勝を決め、応援団に優勝報告をする屯田ベアーズナイン=6日、太陽球場
◆毎日旗争奪第8回北ガスフレアスト杯争奪 兼 第40回少年軟式野球札幌選抜大会
▽決勝 屯田ベアーズ6‐3エルムファイターズ=(6日・太陽A球場)
春の札幌一を決める第40回少年軟式野球札幌選抜大会(毎日新聞社、札幌市少年軟式野球連盟主催)は最終日の6日、札幌市の太陽球場で準決勝2試合と決勝が行われ、決勝は屯田ベアーズ(北区)とエルムファイターズ(白石区)が対戦し、屯田が雨中決戦の末、逆転で悲願の初優勝を果たした。
3位に山鼻アカシアーズ(中央区)と緑丘ホーマーズ。最優秀選手賞には山本春輝投手(6年・屯田ベアーズ)が輝いた。

七回を一人で投げ抜いた山本投手写真右は出口選手
◆決勝(太陽A球場)
屯田ベアーズ(北区)
1000410=6
0210000=3
エルムファイターズ(白石区)
(屯)山本-塩谷
(エ)近藤-鈴木涼
▽三塁打:森岡、吉永(屯)
▽二塁打:林(屯)、松下、中山(エ)
雨中決戦、屯田ベアーズが逆転で初優勝!
屯田は1‐3と2点を追う五回、1番・森岡颯太(6年)、2番・出口徳太郎(5年)、4番・林 琉葵(6年)、主将の5番・吉永大悟(6年)らのタイムリーヒットで一挙4点を奪い逆転。
続く六回にも五回から代打で登場した8番・柴山陽士(6年)のセンターへのタイムリーヒットで突き放した。
投げては先発した山本晴輝投手(6年)が、雨中という厳しいコンディションの中、ピンチを迎える場面が数多くあったがバックにも助けられねばり強いピッチングで要所を抑え七回9安打3失点完投で初優勝を手繰り寄せた。
▽屯田ベアーズ・小林 太監督(49)にインタビュー
Q1)優勝が決まった瞬間、率直に?
「うれしかったです」
Q2)MVPにも選ばれ七回完投した山本投手について
「チーム一、コントロールの良い投手。途中、四球でピンチを招くも最後まで山本で行くつもりでした」
Q3)決勝で見せたバッティングについて
「バッティング練習に、チーム練習の半分以上を費やしています」
Q4)山本投手以外の投手について
「本郷イーグルス戦で先発した葛西と4番を打つ林の3枚で今シーズンは戦います」
Q5)次の目標は?
「学童を狙いたい」と宣言してくれた。
今年の屯田ベアーズ、粒ぞろいの選手が揃う。今大会で札幌一を掴み、次のステップ『全道大会』で躍動する選手たちがイメージできる。今後の活躍に注目だ!(書き手・大川祐市)

初優勝の屯田ベアーズ
エルムファイターズ、決勝で涙
初回に1点先制されるも二回、一死二、三塁の好機から敵失とスクイズで2点を奪い逆転。
続く三回にもスクイズで加点した。
しかし四回以降、得点圏の走者を置くもあと一本に涙した。髙橋修一監督(50)は「完全調整不足もありましたが、屯田さんが一枚上手。
勝とうとする意識が高かった。
また天気のいい日に再戦したい」と悔しがった。
同チームは7月に東京で行われる全国大会で一勝を目標に照準を合わせている。
持ち味の好守と強打に磨きをかけ再び頂点を目指す!

準優勝のエルムファイターズ
◆準決勝(太陽B球場)
山鼻アカシアーズ(中央区)
0001=1
0251=8
屯田ベアーズ(北区)
(四回コールドゲーム)
(山)高桑、村上-高山
(屯)山本-塩谷
▽三塁打:富岡(山)
▽二塁打:高山(山)
(太陽C球場)
緑丘ホーマーズ(中央区)
000000=0
11310×=6
エルムファイターズ(白石区)
(六回時間切れ)
(緑)田中-菊地
(エ)伊藤-鈴木涼
▽二塁打:田中(緑)
<表彰選手>
最優秀選手賞=山本晴輝投手(屯田ベアーズ)
優秀選手賞=鈴木爽人選手(エルムファイターズ)
敢闘賞=富岡蒼太(山鼻アカシアーズ)、田中颯真(緑丘ホーマーズ)

3位の山鼻アカシアーズ

3位の緑丘ホーマーズ
協力:札幌市少年軟式野球連盟