目標は二刀流、北広島シニアの今枝君
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)が昨年3月、患者急増に対応するために開業した外来専用の「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」(同区青葉町11丁目)に通院し、リハビリの奮闘ぶりを紹介する「院内で見つけたアスリート」の今回の登場者は、中学硬式野球の北広島シニアの今枝優真君(北広島大曲中1年)。今枝君は小学生から速球ピッチャーとして活躍してきたが、中学入学の直前の今年2月の練習中に両膝に激痛が走り、投球ができなくなった。チームの監督から「病院へ行け」と言われ即、同クリニックで診察を受け、じん帯損傷のリハビリ治療に専念した。幸い症状も軽かったので大事に至らず回復スピードもアップ、今は復帰に向けて最後の調整に入っている。

投球練習をする今枝君。目標は二刀流のプロ野球選手

北広島シニアの今枝優真君
▽今枝 優真(北広島大曲中1年=170センチ、79キロ、投手)北広島シニア-大曲カープジュニア出身
今回のけがは小5の時以来2回目だった。最初は右ヒジだったが今度は両膝外側のじん帯損傷だった。2月の練習中に突然襲ってきた痛みに驚き、不安が走った。「座っているだけでも痛く、ショックでした」。何が起きたのかもわからず悪い思いが頭に一杯広がったが、チームの監督の一言で「羊ヶ丘病院」で診察を受けることにした。幸い受診が早かったのでリハビリ治療も順調に経過し今はほぼ完治の状態に戻るまでに回復した。「大事を取りながらゆっくり治療結果を見ています」と今枝君、焦らず急がずチームへの完全復帰を考えている。
野球は小学1年から始めた。公園を歩いていたら大曲カープジュニアのコーチから声を掛けられ、”模擬投球”をしたら、コーチから「うちのチームに是非入ってくれ」と言われ、野球を始めたエピソードの持ち主。そのコーチの眼力のとおり、今枝君はチームの柱になる成長を遂げる。4年生の時、ノーヒット・ノーラン、6年時には完全試合(恵庭大会)を達成した。完全試合の時は1番バッターで出場し、先頭打者ホームランの記録も持つ。
NPB12球団ジュニアトーナメントの出場選手を選ぶ、北海道日本ハムファイターズJr.のセレクションには最終選考まで進み、強豪投手の中で最速116キロをマークし、注目を集めた。残念ながら投手枠の関係で落選したが、元プロ野球選手のコーチたちに強烈なアピールをした。足も速く、長打力もあり「憧れは二刀流の大谷選手。いい目標になっています」と、プロ選手を目指す今枝君。リハビリの先生から教えてもらった「けがをしない体づくり」を大切に守り、将来への大きな目標に向かって頑張っている。
(記者の目・中山武雄)インタビューの受け答えもしっかりしており、けがにもかかわらず表情が明るくプロ向きの性格のようです。中学1年で170センチ、79キロは立派な体格。これからまだまだ成長するでしょうから、将来が楽しみな一人です。投打とともに足も速く、まさにプロ選手向きです。今後の努力があれば必ず目標達成されます。期待しています。
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)が昨年3月に外来患者専用のリハビリ施設「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」を近隣の同区青葉町11丁目に開業し2年目に入り、急増する患者により良い医療サービスを提供し対応している。施設内には野球規準に適合したリハビリ用のマウンドや最新のスポーツ鍛錬器具などを揃え、患者の早期復帰をサポートしている。
理事長の岡村健司医師は肩関節鏡視下手術7000例を超える実績を誇り全国トップクラス。当サイト・ストライクで連載した「野球肩って何?」(バックナンバー)は野球少年・少女、指導者や父母らの人気コーナーになった。また、リハビリを担当する理学療法士・作業療法士は90人を超えるスタッフが対応し、その大半が学生時代には野球、サッカー、スキー、テニス、バレーボールなどのアスリート経験者で、患者の気持ちをよく理解し、あるときは良き相談者になり、患者の心の支えにもなっている。
「野球肩って何?」(バックナンバー)
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
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羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック ☎011-351-0881
取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院