勝負は新人戦から!科学大学高校の大谷君
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌厚別区青葉町3丁目)が昨年3月、患者急増に対応するために開業した外来専用の「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」(同区青葉町11丁目)に通院し、リハビリの奮闘ぶりを紹介する今回の「院内で見つけたアスリート」は、北海道科学大学高校軟式野球部に所属する大谷卓未君(16、2年)に登場してもらった。大谷君は投手、キャッチャーで活躍しているが、1年生の時に利き腕の右肩を痛め放置していたため今シーズン始まった5月ごろに痛みが再発し同クリニックで治療を受けている。今は痛みもなくなり、順調な経過をたどっている。「早くけがを治して秋の新人戦でレギュラーを取り、チームに貢献したい」と、再出発を誓っている。

理学療法士の先生からアドバイスを受ける大谷君

北海道科学大学高校の大谷卓未君
▽大谷 卓未(16、北海道科学大学高校2年=180センチ、60キロ、投手・捕手)釧路・美原ベースボールクラブ-江別・大麻東中軟式野球部-北海道科学大学高校軟式野球部
ガマン強さは人一倍。捕手がメーンだったが投手もやるようになり一気に肩に負担がかかるようになったのか、昨年5月ごろに今まで経験したことのない痛みが発症した。それでも休むことなく練習、試合を続けてガマンにガマンを重ねてシーズン終了まで放置してしまった。「そのうち治るだろう」ぐらいの軽い気持ちで2年生に入っても治療を受けることなくシーズイン。5月になって痛みが激しさを増し、さすがに放置できず「羊ヶ丘付属リハビリクリニック」で治療を受けることになった。病院は初めてだったので不安もあったが、今は早期復帰を願って懸命なリハビリに取り組むまでになった。
フォームの矯正、肩の周りを鍛えることによってけがを防ぐための筋力強化に重点を置き、リハビリのメニューを黙々とこなしている。投手と捕手の掛け持ちだが、本人は「投手の方が好き」ときっぱり宣言し、秋のエース1番を虎視眈々とポジション取りを狙っている。しかし、捕手の実績にも光るものがある。昨年秋の新人戦全道大会では予選から決勝(準優勝)までノーエラー(後逸)を成し遂げ、自身のプライドになっている。
あえて、硬式を選ばず軟式野球で技を追求している。本当に野球が好きなのだ。「プロ野球選手になりたいとは、今のところ思ってはいません」。あくまで好きな野球を続けたい-と自身のポリシーをアピールする。中学時代は3割台をキープし続け、バッティング能力も発揮してきた。180センチと長身、「身長を生かした選手になりたい」と願う。あと体重だけ増やせば大型投手・捕手として全国でも活躍できる。本人もその辺は十分認識しており、理学療法士の指導を受けてストレッチなどに力点を置いて再起に躍起になっている。
(記者の目・中山武雄)1年間も痛さに耐えてガマンしてきたことにびっくりした。相当の根性を持って野球をやっているな、と思いました。我慢強さは投手にとっては大切な要素ですが、けがをしたら両親、監督らに相談して即治療をしてくださいね。
全国トップクラスの医師や理学・作業療法士がサポート
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)が昨年3月に外来患者専用のリハビリ施設「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」を近隣の同区青葉町11丁目に開業し2年目に入り、急増する患者によりよい医療サービスを提供し対応している。
理事長の岡村健司医師は肩関節鏡視下手術7,000例を超える実績を誇り全国トップクラス。当サイト・ストライクで連載した「野球肩って何?」(バックナンバー)は野球少年・少女、指導者や父母らの人気コーナーになった。
「野球肩って何?」
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
【受付・診療時間】
♦月~金 受付・午前の部:7:00~正午 午後の部:13:30~19:30(土曜16:30)
診療・午前の部:7:30~12:30 午後の部:13:30~20:00(土曜17:00)
♦休診日 日曜・祝日・年末年始
【予約・問い合わせ】
羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック ☎011-351-0881
取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院