FIGHTERS BASEBALL CHAMPIONSHIP U-12
東札幌ジャイアンツ初V、630チームの頂点
8月25日、道内630チームが参加した「2018ファイターズベースボールチャンピオンシップU-12」の決勝戦が札幌ドームで行われ、出場3回目の東札幌ジャイアンツ(札幌支部)が初出場の東聖イーグルス(上川支部)を2-1で下し初優勝を飾った。
東札幌ジャイアンツは今年、創部40周年を迎えビッグなタイトル奪取でチームは沸きに沸いている。
最優秀選手賞は東聖イーグルス打線を1点に抑え勝利に導いた東札幌ジャイアンツの篠原悠投手(6年)に、優秀選手賞は東聖イーグルスの浅野愛斗投手(6年)に贈られた。
閉会式には大会長の北海道日本ハムファイターズ・栗山英樹監督も出席して選手たちの熱戦をねぎらった。
◆決勝(25日、札幌ドーム)
東札幌ジャイアンツ(札幌支部)
100 100 0=2
000 001 0=1
東聖イーグルス (上川支部)
(ジ)篠原-田村
(イ)浅野-茂利
▽三塁打 佐藤稜(イ)
▽二塁打 篠原(ジ)
♢全道630チーム参加、激戦勝ち抜いた東札幌ジャイアンツ♢
やったぜ!東札幌ジャイアンツ。道内から630チームが参戦、5年ぶり3回目の出場でついに頂点に立った。
東札幌小、白石小、西白石小の児童たちが集まったチームで、今年創部40周年のメモリアルイヤーをビッグなタイトルで飾った。
「キャッチボールなど基本を大事に積み重ねてきた結果優勝につながり、6年生が9人と恵まれた環境にあった。全員野球の勝利」と初優勝の喜びを語る田村裕之・監督代行。
これでチームは今大会決勝と同カードとなった全道少年軟式野球大会(8月1日・札幌つどーむ)に続き全道ビックタイトル2冠に輝いた。
試合は序盤から緊迫した投手戦となったが1回表に1点先取した東札幌が勢いをつけて、四回に4番・篠原悠投手の二塁打のあと5番・藍葉友曇選手(6年)が、鮮やかに左前安打を放ち決勝点をたたき出した。
六回に東聖の反撃で1点を失ったが3試合連続完投の篠原投手が速球を武器にしっかりと抑えて初Vをもぎ取った。
投手、捕手の”二刀流”で活躍する篠原投手だが「楽しく投げられました」とサラリと言ってのけ、会心の笑みを見せた。
田村監督代行も「1点(失点)でおさえたことが勝因」と認め、奮闘をたたえていた。チームをまとめてきた小貫 空主将(6年・ショート)は「(優勝)本当にうれしい。守備が良かったので流れに乗れた」と、キャプテンの重責を果たし、ホッとした表情で喜びを語った。
♢「あと一歩」、悔しさにじませる東聖イーグルス♢
「あと一歩」が届かなかった東聖イーグルス。全道少年軟式野球大会・決勝でも東札幌ジャイアンツとぶつかり0-5で優勝を逃し今大会でのリベンジを誓って挑んだ大会だったが惜しくも奪取はならなかった。
奮闘した浅野愛斗投手(6年)は、東札幌打線を3安打に抑える素晴らしい投球をしたが、味方打線の反撃が「あと一歩」及ばず、悔しい結果となった。
六回、大きな反撃チャンスが訪れた。先頭打者の1番・茂利響己捕手(6年)が中前打で出塁、2番・佐藤稜太二塁手(5年)が、右中間を破る三塁打で返して1点差、逆転モードが盛り上がったが後続バッターの「あと1本」が出ず、悔しい敗退となった。
しかし、ナインには大きな自信になったはず。今季、二つのビッグ大会(全道少年、今大会)で堂々の準優勝。しかもこの大会は初出場での快進撃は、チームの底力をたっぷり見せつけた戦いだった。来季へ必ずつながる財産となるだろう。