ドッジボールから野球へ-江別中央中の由利君
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)の外来専用の羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック(同区青葉町11丁目)に通院し、リハビリ治療に奮闘している様子を紹介する「院内で見つけたアスリート」の今回の登場者は江別・中央中軟式野球部の由利武大君(14、3年)。由利君は中学から野球をはじめ外野手として頑張っていたが、中2の冬に痛めた腰が悪化して今年6月から同病院リハビリクリニックで治療を受け順調に回復している。まだ過激な動作をすると痛みが残るが「もう少しの辛抱」と言い聞かせて、ただいまリハビリに奮闘中だ。

リハビリコーナーで軽い投球練習をする由利君

江別・中央中の由利武大君
▽由利 武大(14、江別・中央中3年=165センチ、50キロ、外野手)江別・中央中軟式野球部
腰を痛めたのは中2のオフの練習中。激痛が走り、早速地元の病院に通い治療を受けて一旦はよくなったが、その後無理を重ねて悪化を招いてしまった。これ以上の悪化に危機感が募り、両親に相談して今年6月から評判高い「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」で治療を受けることになった。無理をするとまだ痛みは残るが、全治に見通しも立って本人の表情にも明るさが戻り、次へのステップを目指して奮闘している。
由利君は小学生時代はドッジボールの強豪チーム対雁Vブルーウイングに所属し、レギュラーになった5年生の時に北海道大会優勝、全国大会3位(全日本ドッジボール選手権)の輝かしい実績を持っている。ドッジボールには未練があったが、中学に入って部活のある野球に転向した。「もともと野球は好きだったので、友人に誘われてすんなりと入部できました」。けがもあってあまり試合に出る機会はなかったが、中体連大会には8番・レフトで出場し、思い出の試合となっている。
中学野球はこれで終了したが、今後の目標はまだ決めかねている。というのも、好きな野球のほかに陸上(長距離走)にも興味があり、どちらにするか迷っている。「野球、陸上と迷っていますが、まず体をしっかりと治したいです」と由利君。けがの代償は大きかったが、得たものも多かった。リハビリ治療をする理学療法士の存在も知り、将来は「リハビリの先生を含めスポーツに関係する仕事に就きたい」と目標を描く。そのためにも腰のけがを完全に治すこと-と肝に銘じている。
(記者の目・中山武雄)現状を把握しながら、目標の選択肢を広げてチャレンジする意気込みはすばらしい。「後悔先に立たず」は先人の言葉、まず色んなことに挑戦してみることが一番大切なことだと思います。
評判高い「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)が昨年3月に外来患者専用のリハビリ施設「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」を近隣の同区青葉町11丁目に開業し2年目に入り、急増する患者により良い医療サービスを提供し対応している。施設内には野球規準に適合したリハビリ用のマウンドや最新のスポーツ鍛錬器具などを揃え、患者の早期復帰をサポートしている。
理事長の岡村健司医師は肩関節鏡視下手術7000例を超える実績を誇り全国トップクラス。当サイト・ストライクで連載した「野球肩って何?」(バックナンバー)は野球少年・少女、指導者や父母らの人気コーナーになった。また、リハビリを担当する理学療法士・作業療法士は90人を超えるスタッフが対応し、その大半が学生時代には野球、サッカー、スキー、テニス、バレーボールなどのアスリート経験者で、患者の気持ちをよく理解し、あるときは良き相談者になり、患者の心の支えにもなっている。
「野球肩って何?」(バックナンバー)
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
【受付・診療時間】
♦月~金 受付・午前の部:7:00~正午 午後の部:13:30~19:30(土曜16:30)
診療・午前の部:7:30~12:30 午後の部:13:30~20:00(土曜17:00)
♦休診日 日曜・祝日・年末年始
【予約・問い合わせ】
羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック ☎011-351-0881
取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院