秋季全道! みどころウォッチ!

円山球場
100回大会を迎えた夏の甲子園は、周囲の騒ぎや大マスコミの言葉が陳腐に思えるほど、素晴らしい試合の連続で想像以上の盛り上がりをみせた。
その100回大会の南北出場チーム対決が、10月1日円山で実現することになった第71回目の秋季全道大会。
新元号最初のセンバツ出場をかけた戦いとなる今大会は、20校の参加で9月30日に開幕する。
2年連続の優勝を狙う駒大苫小牧は、4人の好投手を擁する北海道栄を代表決定戦で下し、夏の悔しさを晴らさんべく秋を戦う。Aゾーン、しかも開幕戦で釧路工業と対戦する。
同じくAゾーンで下馬評の高い札幌大谷と白樺学園は、滝川西、札幌光星とそれぞれ対戦。
Bゾーンでは右端に強豪が集まった。
文字通り甲子園対決となる北照vs旭大は10月1日の第2試合、札幌ダービーとなった札幌第一vs札幌日大は10月2日の第2試合、そして一番右端のシードには帯広大谷が待っているというBゾーン。この5校のうちベスト8までには、たった1校になる。
Bゾーンでの潰し合い、そして全道常連の函大有斗、北海道栄、北海、東海大札幌のいない今大会は、月並だが、どこにでも優勝のチャンスがある。
特に秋は、投手を含めた守備力の高さが勝利への近道と言われてきた。だが、ここ近年では打撃力も含めた総合力やチームワーク、そして采配まで含め完成度の高いチームしか勝ち残れなくなった。これはレベルアップのようにも思えるが、裏を返せば夏での爆発力が期待できないともいえる。
もちろん、全てのチームが一戦必勝の戦いになる全道大会。しかし、それでも夏を見据え、また好成績を残し現中学3年生へのアピールともなる全道大会。チャンスを伺って、ブレイクしようと選手達が腕を鳴らす全道大会。
神宮大会への出場権もかけた秋季全道大会。今年も、夏に負けない熱い戦いを期待したい。
佐藤 大(北海道日大高~札幌大)
北海道KWB野球連盟/副会長