第3回応急手当RICEとは?
今回から数回にわたりシリーズで、けがをした直後の対処方法について述べたいと思います。
私は、現場で選手に接していて、この応急処置をするか否かで、回復が劇的に違うのを診て驚いています。
とても大切なことだと感じていますので是非皆さんに、この方法を紹介させていただきたいと思います。
ケガというのは、筋肉や血管の一部を損傷したり、出血したり、腫れたりした状態のことです。
ケガをした時に大切なことは、出血や腫れを最 小限にくいとめることです。
有効な方法は、冷やすことや圧迫することです。
ケガの状態が落ち着いてきたら、損傷した組織を修復するため温めることが有効です。
ケガの直後では、冷やし、慢性的な痛みは、温めることが良いと言われています。
ケガをしたら、整形外科を受診することが大切なのですが、その場において素早い応急処置が、回復を左右しますので基本的な手当てだけは、是非覚えておいた方が良 いでしょう。
この応急手当をRICE 処置と呼ばれていて、4つの原則の頭文字をとった言葉なのです。
◇西川典利・理学療法士
医療法人社団静和会静和記念病院リハビリテーション科に勤務。