第4回RICEの達人になろう
Rest (安静)
『痛い!』『これはおかしい?』と感じたら、プレーを中断して安静にすることが鉄則です。
ケガをしたら、患部を動かさないようにすることが大切で、時には固定を必要とすることがあります。
手近にあるテープや厚紙などを利用したり、上肢では三角布の代わりにタオルなどで固定しても良いでしょう。
患部は、受傷直後から痛めた部位の修復作業が始まます。
しかし、安静にせず運動を続けることで修復が遅れてしまいます。
その遅れが結果的に完治を遅らせることになるのです。
痛みがあるのにもかかわらず、そのままプレーを続けて患部を酷使すると、どんどんひどくなってきます。時には、新たなケガを発生させてしまう場合もあります。
選手は、無理にプレーを続けようとしますが、返って回復が遅れますので、自ら練習や試合を中断する勇気が必要です。
◇西川典利・理学療法士
医療法人社団静和会静和記念病院リハビリテーション科に勤務。