今春、社会人野球に挑戦!札大の平田さん

理学療法士と共にリハビリ治療に励む平田さん(右)
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)の外来専用施設、「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック(同区青葉町11丁目)に通院し、復帰に向かって頑張っている様子を紹介する連載企画「院内で見つけたアスリート」の今年最初の登場者は札幌大学4年の平田和暉さん(硬式野球部・ショート、22)。平田さんは高校時代から肩の脱臼に悩まされ続けていたが、昨年10月に“脱臼癖”を治すための手術を同病院で行った。術後の経過は順調、この春から社会人野球のWEEDしらおい(白老町)に入って、万全な体調で新たなステージに挑む。

札大硬式野球部の平田和暉さん
▽平田 和暉(札幌大学4年、硬式野球部・ショート、22=171センチ、76キロ)旭川中央ちびっこ野球-神楽岡野球少年団-旭川北稜シニア-旭工高硬式野球部-札大硬式野球部
野球は小学2年から始めた。中学から硬式野球のリトルシニアに入団、高校は甲子園出場5回の歴史を誇る旭工に入学、大学は創部50年を超える歴史の札幌大学へ-とエリート街道を走り、今春大学卒業後には社会人野球の「WEEDしらおい」に入って、これまでの集大成の思いで新たな舞台に挑む覚悟だ。高1の夏(2013年)にはベンチ入りは出来なかったが憧れの甲子園も経験した。球場を見た時「これが甲子園だぁ!」と、今でもあの初体験の感動は忘れられないと言う平田さん。今度は社会人野球で全国大会に出場し、黒獅子などの優勝旗を目指す。
「全国大会出場が最大目標です」と心を躍らす平田さん。好きな野球を続けて活躍するためにも”脱臼癖”を治して完ぺきな体調で新ステージに臨む必要があり、今回の肩の手術は必要不可欠な決断だった。守備、打撃には自信を持っており1年目からのレギュラー取りに意欲を燃やしている。今はリハビリ治療などを受けるため週2、3回「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」に通院し体の完全チェックを行い、新シーズンに備えている。
(記者の目・中山武雄)「まだまだ野球を続けていきたい」と、手術に踏み切った平田さん。野球に対する情熱がヒシヒシと伝わってきました。プロ野球への挑戦は-との問いに「今は考えていません」。新ステージ(社会人野球)に全力を注ぐ覚悟が見えました。
豊富な人材・知識で迎える医療スタッフ「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)が2017年3月に外来患者専用のリハビリ施設「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」を近隣の同区青葉町11丁目に開業し急増する患者に対応するとともに、さらなる医療サービスの向上を目指している。
施設内には野球規準に適合したリハビリ用のマウンドや最新のスポーツ鍛錬器具などを揃え、患者の早期復帰をサポートしている。
理事長の岡村健司医師は肩関節鏡視下手術7000例を超える実績を誇り全国トップクラス。当サイト・ストライクで連載した「野球肩って何?」(バックナンバー)は野球少年・少女、指導者や父母らの人気コーナーになった。また、リハビリを担当する理学療法士・作業療法士は90人を超えるスタッフが対応し、その大半が学生時代には野球、サッカー、スキー、テニス、バレーボールなどのアスリート経験者で、患者の気持ちをよく理解し、あるときは良き相談者になり、患者の心の支えにもなっている。
「野球肩って何?」(バックナンバー)
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
【受付・診療時間】
♦月~金 受付・午前の部:7:00~正午 午後の部:13:30~19:30(土曜16:30)
診療・午前の部:7:30~12:30 午後の部:13:30~20:00(土曜17:00)
♦休診日 日曜・祝日・年末年始
【予約・問い合わせ】
羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック ☎011-351-0881
取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院