第6回RICEの 達人になろう
③Compresion (圧迫)
血や腫れを防ぐためには、圧迫が重要です。
腫れがひどくなると、痛みが強くなり、それだけで治るのに時間がかかります。
弾性包帯(伸縮包帯)やテーピングなどで患部を適度に圧迫しながら巻くといいでしょう。
弾性包帯の巻き方の注意点は、患部の下から行い、心臓の方向にらせん状に巻きます。
はじめは均等に、そして患部はややきつめにし、患部の上は徐々にゆるくします。
圧迫が強すぎると、血流を悪くしたり、神経を圧迫することがあるので、指先などをつまんで皮膚の色、感覚、温度をチェックし、巻く強さを加減しましょう。
また、腫れがひどい場合は、圧迫用パッドを患部の大きさに合わせて切り取り患部にあて、その上から弾性包帯やテーピングで巻きます。
これはアイシングと同時に行います。圧迫もアイシングと同様に腫れ上がる前に素早く行うことが必要で、アイシングしていない時も行うとよいでしょう。
◇西川典利・理学療法士
医療法人社団静和会静和記念病院リハビリテーション科に勤務。