<よくある誤解>打撃動作編②
打撃動作編②
軸脚に体重を残そうとしてない?
軸脚を回して回転しようとしてない?
前回、スイングのときには、体重を踏み出した脚に乗せて、その脚の股関節を軸に腰を回すことの重要性についてお話しました。
今回お伝えしたいのは、この動きが、正しいスイング軌道をつくるための上半身の動きにとっても重要になるということです。
インパクトまで最短距離でバットを出すには、その振り出しで投手側の腕がスイング軌道をリードする必要があります。
逆に言えば、捕手側の腕中心にバットを振り出すことが、ヘッドが下がったり、遠回りする原因です。
スイング開始直前の着地のタイミングでは、下半身がステップをして前に進み、上半身は逆にテイクバックをして移動が抑えられて、投手側のわき腹から肩にかけてのラインがストレッチされた「割れ」と呼ばれる姿勢が出来上がります。
そこから、踏み出した脚に体重を移しながら腰を回していくことで、投手側のわき腹から肩、腕、グリップが順番に前に引き出され、バットが遠回りせずに前に振り出されていくのです
◇前田 健 プロフィール
筑波大学大学院で体力トレーニング論を専攻後、日本石油野球部で9年間コンディショニングコーチを務める。2003年、当時監督の星野仙一氏入団要請され、阪神タイガース一軍トレーニングコーチに就任。同年、18年ぶりリーグ優勝に貢献した。
現在は野球選手個人とチームを対象に、ピッチング、バッティングの「動作指導」と「トレーニング指導」を行う「BCS Baseball Performance」(兵庫県芦屋市、埼玉県和光市)の代表として、日本全国の野球選手の活躍をサポートしている。
北海道には札幌のバッティングセンター「ピッチャーガエシ」(札幌市手稲区)に訪れ、マンツーマンの動作改善指導を行っている。