第20回 コラーゲンをたっぷりと

牛スジカレー
野球をしているお子さんはいつもケガと背中合わせです。
10代のアスリートに多い骨と関節のトラブルには気をつけなければなりません。
重傷の場合は回復に時間もかかることも多いので早めにケアすることも大事です。
今回は食べることでケアするヒントをお話しします。
先日、私の長男が「膝が痛い」と言い始めました。
オスグッド(正式名称:オスグッドシュラッダー病)という、柔らかい軟骨の部分で起きる10代特有の症状の始まりではないかと心配になりました。
オスグッドは急激に身長が伸びる10代になりやすく、軟骨に腫れや痛みが出ます。
膝の軟骨がももの前側の筋肉に引っ張られることで痛くなります。
成長期の骨が成長するスピードに比べて、筋肉の成長が追い付かないために起こるのです。
予防としては股関節周りを柔らかくし、ストレッチをして身体全体を柔軟にすることです。
身体を柔らかくする…ということは、筋肉がゴムのように伸びるようにすることです。
それでは食べる物ではどのようにして予防したら良いでしょうか。
関節、腱、じん帯を強くするためにはコラーゲン、骨を強くするにはカルシウムです。
コラーゲンは、鶏肉の手羽先、うなぎ、豚肉、ゼリーなどに含まれます。
ビタミンCの食材と一緒に摂取するとしっかりと吸収されやすくなります。
そして骨の強化にはカルシウムとビタミンDとたんぱく質です。
膝が痛い長男に、しっかりと意識して上記の栄養を摂取できるように食事を作りました。
コラーゲンを意識したメニューで一番好評だったのが、牛スジカレーでした。牛スジをとろとろの食感になるまで圧力鍋で調理し、玉ねぎとビタミンDたっぷりのキノコ類を入れたカレーにしました。
低カロリーで高たんぱくの牛スジのコラーゲンをたっぷり摂ってもらうことを意識したカレーです。
写真のカレーには、カルシウムたっぷりのチーズとブロッコリースプラウトも添えています。
付け合わせにはビタミンCとカルシウムたっぷりの水菜を使って豆腐サラダを作りました。
カレーは一皿でお腹いっぱいになるメニューですが、具材を工夫すればしっかりと栄養は摂取できます。
今のところ長男の膝の痛みは和らいできています。
成長期はいろいろと心配はつきものですが、食べ物で予防したり、回復を促すことは可能です。
日々のストレッチや、食べることの意識は、ケガを未然に防ぐ効果もありますので、日々心掛けましょう。
▽老田よし枝プロフィール
AFM北海道 主宰、アスリートフードマイスター1級、メンタルビジョントレーニング インストラクター。
テレビ局でADとして勤務後、結婚。退職した後、夫婦で渡米。2001~2014年アメリカ・ニューヨーク州在住。現在、野球少年の2児の母として日々奮闘中。
趣味はスキー(SAJ公認スキー準指導員)。
★ブログ「ライスボ~ル アスリートフードマイスターの母による野球少年を大きく育てる方法。」http://www.athletefoodmeister-yoshie.com/
★Facebookの「AFM北海道」のページではイベント情報を掲載しています♪

老田よしえ
▽老田よし枝プロフィール
AFM北海道 主宰、アスリートフードマイスター1級、メンタルビジョントレーニング インストラクター。
テレビ局でADとして勤務後、結婚。退職した後、夫婦で渡米。2001~2014年アメリカ・ニューヨーク州在住。現在、野球少年の2児の母として日々奮闘中。
趣味はスキー(SAJ公認スキー準指導員)。
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