全日本選手権道予選が開幕!
新チーム北斗BBC、初勝利お預け
中学硬式野球のポニーリーグ北海道連盟(岡島憲吾連盟長)の2012年公式戦が3日、江別市野幌総合運動公園硬式野球場ほかで開幕。開会式と「第38回全日本選手権道予選」の開幕戦6試合が行われた。岡島連盟長らから選手たちに激励の言葉が贈られたあと、札幌ロイヤルズの神泰生主将が力強く宣誓して開幕した。大会は6月2日までの日程で、参加11チーム総当たりのリーグ戦で行われ、優勝チームは8月の中学選手権(東京)の出場権が与えられる。札幌東BBC、北海ベアーズ、苫小牧中央BBC、札幌ロイヤルズ、札幌ウィングスが開幕戦を勝利し、好スタートを切った。今年1月に誕生した北斗ベースボールクラブ(北斗市)は、第2試合の北海ベアーズ戦、第3試合の札幌ロイヤルズ戦とも敗れて初陣勝利はお預けとなった。(取材・写真 中山武雄)
北斗、連敗も大きな収穫
北斗ベースボールクラブの公式戦1勝は持ち越しとなった。デビュー戦は第2試合の北海ベアーズ、第3試合の札幌ロイヤルズとの戦いとなったが、リーグ強豪でならす両チームの壁は厚く3-7、0-10と敗れ念願の初勝利はならなかった。
初陣勝利へ意地を見せたのが第2試合の北海ベアーズ戦。0-6と完敗ムード漂う四回裏、北斗打線が火を噴いた。一死後、3番・吉村泰斗右翼手(函館本通3年)が右前打、4番・牧野大我一塁手(函館赤川3年)の四球のあと、主将の5番・星澤寿希也捕手(函館赤川3年)が左前適時打で吉村が還り初ホームを踏んだ。さらに7番・上澤久紀中堅手(北斗浜分1年)が左前打を放って2打点をあげ3点差に迫ったが、追撃はここまでだった。しかし、その集中打、攻撃力は見るべきものがあり今後につながる大きな収穫となった。
試合後、野田昌樹監督(40)は「四回の攻撃だけはほめてやりたい。試合内容は合格点をつけられるまでにはなっていないが、得るものがあった」と、デビュー戦での手ごたえを話した。
公式戦初登場ということで選手たちも緊張の連続だったに違いない。守備ミスも何度か見られたが、総体的には守りはしっかりしており、個々のレベルには光るものが多々あった。冬場に徹底した守備練習(野田監督)をこなし、鍛え上げた成果が十分見られたデビュー戦だった。ナインのほとんどが硬式経験がないチーム事情からすれば、上出来のスタート内容といえる。3年生5人、1、2年生11人と若いチームだけに、経験を積んで勢いに乗れば大化けの可能性を秘める楽しみな新チームだ。星澤主将も「小さなミスをなくして、一つ一つの試合を大事にし戦っていく」と話し、初勝利に向けて気合をかけ直していた。
協力:ポニーベースボール北海道連盟