第27回 休養と栄養をしっかりと

唐揚げ
10日間のゴールデンウィーク、野球の練習・合宿・試合…と野球三昧だったことと思います。
試合シーズンでもありますから、冬や春のトレーニング期と違って緊張感があり疲れた10日間だったのではないでしょうか。
ゴールデンウィーク後に、体調を崩した選手たちが私の周りでも多かったです。
疲れや緊張感などから、免疫が低下し、風邪を引いてしまった人がこの時期にしては多いかな…と思いました。
なるべく疲れをためず、強い身体作りをするために、アスリートに必要なものは、「練習・栄養・休養」の三つの要素がしっかりとバランスの良い状態であることがベストです。
大事な試合が近いから…と、いつも以上に練習も熱くなると思いますが、そういう時に、しっかりと栄養と休養も摂らなければ、アスリートとして良いパフォーマンスにつながりません。
試合が多いこの時期、食事を摂る際に改めてしっかりと見直してほしいこととして「基本栄養素を維持しつつコンディションを整えていき、試合当日はスタミナが切れないようにエネルギーを十分に蓄える」ことが重要となります。
アスリートは「バランスの良い食事」を摂ることが大前提です。基本メニューは「一汁三菜」です。
★★★
アスリートフードは、「これを食べたら間違いなく強くなれる」という食べ物はありません。
栄養素をしっかりと摂り、栄養素の相互の働き、食べ合わせを考えながら強い身体にしていくのです。
ただ食べれば良いというわけではないのです。それゆえの「バランスの良い食事」と抽象的な表現になってしまいます。
疲労回復には、ビタミンB1が良いです。
疲れがたまった時、体力低下時に摂取することをオススメします。
一番身近で摂取できるのは豚肉でしょう。
豚肉に含まれるビタミンB1は「疲労回復ビタミン」と言われますが豚肉だけ食べるのでは疲労回復効果を十分に得ることができません。
ビタミンB1を効率良く摂取するためにはクエン酸を一緒に摂ることが大事です。
クエン酸は、レモンや梅、酢などに含まれています。とんかつにレモンを添えたり、豚しゃぶにポン酢を使うなど、栄養素の相乗効果を利用してしっかりと疲れを取りましょう。
★★★
また運動によって破壊された筋肉細胞の復活には鶏肉が良いでしょう。
もちろん鶏肉は筋力アップにもなります。鶏肉はたんぱく質の吸収も早く、筋肉や血液などを作るときに必要なビタミンB6が含まれています。
大人のアスリートにはあまりオススメしませんが、運動後のお子さんであれば、鶏の唐揚げなど揚げ物でも大丈夫です。
エネルギー効率の良い油脂を揚げ物から摂取し、鶏肉を食べることで体内で筋肉のもととなるからです。もちろん、「バランスの良い食事」であることが大前提ですから、食事を提供する際は、栄養のバランスを考慮してください。
我が家でも鶏の唐揚げはよく作ります。サラダや海藻などを使った小鉢、お味噌汁などなるべく品数を多くして揚げ物ばかりに偏らないように注意しています。
あれもこれもと神経質になって食べさせるのも大変ですが、お子さんが喜んで食べてくれる献立作りが大事です。
これからの季節、ますます試合が多くなると思いますが、食べることでしっかりと体調管理をしてくださいね。

老田よしえ
▽老田よし枝プロフィール
株式会社フェニックスサポート代表取締役。AFM北海道 主宰、アスリートフードマイスター1級。札幌メンタルビジョントレーニングセンター代表。
テレビ局でADとして勤務後、結婚。退職した後、夫婦で渡米。2001~2014年アメリカ・ニューヨーク州在住。現在、野球少年の2児の母として日々奮闘中。
趣味はスキー(SAJ公認スキー準指導員)。
★ブログ「ライスボ~ル アスリートフードマイスターの母による野球少年を大きく育てる方法。」http://www.athletefoodmeister-yoshie.com/
★Facebookの「AFM北海道」のページではイベント情報を掲載しています♪
私のブログのサイトがリニューアルしました。今までと同じURLです。これからもいろんな情報を発信して行きますので、よろしくお願いいたします。