新時代到来! 令和甲子園!ウォッチ!
新時代到来!
令和甲子園!ウォッチ!
好投手・奥川擁する星稜が、ファンの期待を一身に受け、履正社との決勝に挑んだ101回目の夏の甲子園。
星稜vs履正社というより、昨年の秋田vs大阪、今年は石川vs大阪という都市対抗の感もあった決勝戦は、履正社が底力を見せ2年連続で大阪に優勝旗を持ち帰った。
遥か100年の時を経て、100回、101回という節目に大阪代表が優勝を飾り、高校球界の「中央」の座はどこにも、そして誰にも譲らなかった。
しかし、大会を通じて印象的だったのは星稜のエース・奥川投手。
戦前からプロ注目の一人だったが、その実力を遺憾なく発揮し、長く続く甲子園のスターの仲間入りを果たした。
敵味方問わずそのピッチングが称賛され、元々日本人が持つ受け身でさりげない人間性もあいまって、日本中のファンが大声援を送った。
敗れはしたが、昨年の金足農業・吉田投手に続く、人気、実力ともに桁違いなスターとなってプロへの道へと進む。
そんな今大会で目立ったのは、1点差の試合。
その数15試合という、まさに接戦が多く見られ、そのうち2試合が北海道勢だった。
その2チームは、準優勝の星稜と1-0の試合をやってのけた旭川大学高校と、ベスト4まで昇りつめた中京学院大中京に4-3という好ゲームを演じた北照高校。
ともに2年連続で北海道を制し甲子園に出場した。
悔しい結果ではあったが、誇らしくもある内容だった。
誰もが目指した100回大会を勝ち、また翌年も力を見せつけての甲子園出場は、一時代を築いたといっても過言ではない。
北海道はこの両校を中心に秋、また102回目の甲子園へと向かっていくことだろう。
佐藤 大(北海道日大高~札幌大)
日本中学生野球連盟北海道支部/副会長