万全のケアで開幕待つ豊平カージナルスの田子君
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)の外来患者専用施設、「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック(同区青葉町11丁目)に通院し、復帰に向けて頑張っている様子を紹介する連載企画「院内で見つけたアスリート」の登場者は札幌地区の強豪チーム、豊平カージナルスの田子祥誠君(11、5年)。
田子君は投手をしており利き腕の右肩にちょっと違和感があったため、今月初めから同病院でケアを兼ねたリハビリ治療を受けてフォームチェックをしている。
けがとまではいかないが、シーズンを迎えて念のため大事に至らないように-との思いで通院、今季にかける意気込みをみなぎらせている。
▽田子 祥誠(しょうせい、札幌・豊平小5年=141センチ、35キロ、投手・サード)札幌・豊平カージナルス
野球を始めたきっかけは、今も朝野球の現役で活躍している父親・直樹さん(48)のカッコいい姿を見て、「面白そう、自分もやってみたい」と小学3年の秋にチームに入った。
チームは札幌地区でも強豪の豊平カージナルス。
昨季は日刊スポーツ旗争奪少年野球春季大会ブロック優勝、太陽杯新人戦豊平区予選・石狩支部大会などを優勝して全道大会(2回戦敗退)に出場するなど存分な活躍を見せた。
中でも田子君にとって忘れられないシーンとなっているのは日刊スポーツ旗のブロック優勝。
5年生ながらレギュラー戦で初めて先発して初完封を成し遂げたことだ。
相手は札幌・幌南ファイターズ。
六回を投げてヒットはわずか3本、田子君の持ち味でもあるコントロールの良さで打たせて取るピッチングが冴えわたり8-0(無四球)の見事な完封劇だった。
田子君は「バックの6年生が守備で盛り上げてくれて、本当にうれしかった」と感謝、最高のプレーとして胸の奥に大切に収めている。
その後の投球にも大きな自信となり好ピッチングの原動力となっている。
打順は6番か3番を打っている。「足もまあまあ(短距離)」というが、10キロ走などの長距離はチーム一番の健脚だ。
投手として大切な要素の一つでもある「忍耐・根性」を持っており、今後の努力に期待がかかる。
リハビリの先生から投げ方など沢山の指導を受けて自身の弱点を見出している。
ひじの下がり、下半身の弱さを克服するためにスクワットやバランスを養うティーポーズ体操など自分なりに工夫して鍛えている。
最終学年となる今季の目標も定めている。
「まず、去年の自分の成績を上回るように頑張る。ホクレン旗など全道大会に出場して優勝すること」と明確だ。
フォームチェック、肩のケアもOK、「明るく、チームワークで勝ち続けていきたい」。
シーズンを待ち焦がれる田子君だ。
(記者の目・中山武雄)外見はシャイだが心の芯は強そうで、ピッチャーには向いています。長距離走で見せるように持久力があり、ピンチにも動ぜず冷静に判断できる能力は持っているようです。大きな目標を持って前に進んでください。
豊富な人材・知識で迎える医療スタッフ
「医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院」(札幌市厚別区青葉町3丁目)
2017年3月に外来患者専用のリハビリ施設「羊ヶ丘病院付属リハビリクリニック」近隣の同区青葉町11丁目に開業し急増する患者に対応するとともに、さらなる医療サービスの向上を目指している。
施設内には野球規準に適合したリハビリ用のマウンドや最新のスポーツ鍛錬器具などを備え、患者の早期復帰をサポートしている。
院長の岡村健司医師は肩関節鏡視下手術7000例を超える実績を誇り全国トップクラスの名医。
当サイト・ストライクで連載した「野球肩って何?」(バックナンバー)は野球少年・少女、指導者や父母らの人気コーナーになった。
また、リハビリを担当する理学療法士・作業療法士は90人を超えるスタッフが対応し、その大半が学生時代に野球、サッカー、バスケットボール、バレーボール、スキー、テニスなどのアスリート経験者で、患者の気持ちをよく理解し、あるときは良き相談者になり、患者の心の支えにもなっている。
「野球肩って何?」(バックナンバー)
第1話「その原因」
第2話「投球フォームから」
第3話「どうして起こる」
第4話「症例の中から」
第5話「症例の中から」
第6話「不安定肩」
【受付・診療時間(外来・リハビリテーション)】
♦受付(月~金) 午前の部:8:30~11:00 午後の部:11:00~16:00(土曜は午前のみ)=自動再来受付機は午前7:00~、完全予約制
♦診療(月~水、金) 午前の部:10:00~13:40 午後の部:15:40~19:30
♦休診日 日曜・祝日・年末年始
【予約・問い合わせ】
羊ケ丘病院付属リハビリクリニック ☎011-351-0881
取材協力:医療法人社団 悠仁会 羊ヶ丘病院