苫小牧ボーイズ、初戦快勝で開幕スタート!

開幕戦に勝利した苫小牧ボーイズ
◆第29回北海道支部春季リーグ戦
▽第1節 苫小牧ボーイズ9-0札幌北広島ボーイズ(五回コールドゲーム)=(21日・札幌円山球場)

二回、ソロホームランを放つ中村(苫小牧)
開幕ゲームとなったこの試合は苫小牧が初回、打者12人で8安打を集め一挙6点を奪い試合を支配した。
続く二回には<注目選手>先頭の4番・中村翔愛(3年・飛翔スワローズ出身)が、インコース高目のストレートをレフト中段まで運び特大ソロホームランの活躍。
この一打でチームの勢いは最高潮となった。
中村は「公式戦初ホームランです。打った瞬間、入ったかなぁと思いました。自信になります」と笑顔で目を輝かせた。
同チームは三回にも2点を加えダメを押した。
投げては先発の主将・勝見 将投手(3年・リトルライオンズ出身)が、テンポよく三回1安打無四球でベンチの期待に大いに応えた。

写真左から勝見投手(苫小牧)、一走・菅原(札幌北広島)
勝見投手は「ストレートを低めに投げるよう心掛けた。目標は全国大会出場」としっかりと前を向き話す姿に自信をのぞかせた。
四回から桑村琉矢投手(2年・泉野イーグルス出身)が、マウンドに上がり二回1安打の好投で見事完封リレーで勝利を飾った。
緊急事態宣言解除後、6月2日に練習を再開した同チーム。
練習試合は2回だけ。
実戦感覚に不安を抱きながらの初戦となったが初回、その不安は総て脱ぎ捨てられた。
今までのうっ憤を吹き飛ばすかのように打線がつながった。
石田一途監督(62)は開口一番「上出来ですね!選手たちに、積極的に行こうと声をかけていましたが、あのつながりは想定外でした。中村のホームランは練習通りです」と試合後、選手たちのハツラツとした姿を思い描き笑顔でインタビューに答えた。

試合後、笑顔をでインタビューに答える写真左から苫小牧の中村捕手、勝見投手
〇中村翔愛(なかむら とあ)
中学3年 捕手
自粛期間中は「毎日、坂ダッシュトスぶりは欠かせなかった」。
小学校2年生から苫小牧市の学童野球「飛翔スワローズ」で野球を始める。
小学6年時には日本ハムジュニアに選ばれ当時キャプテンを務めるなど逸材。
憧れのプロ野球選手は小林誠司捕手(読売ジャイアンツ)
右投げ、右打ち
170センチ、75キロ
家族は両親と妹2人の5人。
〇勝見 将(かつみ しょう)
中学3年 投手
自粛期間中は毎日一日10キロの走り込みで身体のキレをつけてきた。
実戦から遠ざかっていたことから投手として打者をどう抑えるかをイメージしながらトレーニングに励んでいた。
小学1年生から苫小牧市の学童野球「リトルライオンズ」で野球を始める。
憧れのプロ野球選手は大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス所属)
右投げ、右打ち
166センチ、65キロ
家族は両親と弟の4人。
<発行人>
~苫小牧ボーイズ~
昨秋、全国予選となった秋季北海道大会・2回戦で札幌北広島に7-8と敗れ涙をのんだ思いをもって臨んだ選手たち。
組合せが決まった瞬間、逆に選手たちはリベンジに燃えたという。
先発の勝見投手のあと、2番手で登板した桑村投手もキレイなフォームから投げ下ろす、キレの良いストレートは低めに決まり札幌北広島の追撃を許さなかった。
今後楽しみな選手だ。
3年生は7人と人数は少ないが個の能力の高く洗練された選手も多い楽しみなチーム。
この勝利でチームの団結力はさらに高まり大きな目標である全国大会出場が明確となってきた。
~札幌北広島ボーイズ~
札幌北広島チームは先発の中倉楓太投手(3年・)、坂本悠誠投手(2年・)、宮澤李佑投手(2年・)、但野享真投手(2年・)と継投。
多くの投手が実戦感覚が少ない中、挑戦した開幕ゲーム。
是非とも次戦に向け修正し、また挑んでほしい。
4人目でマウンドに上がった但野投手は唯一、四、五回と0に抑える光明を見せた。
また打者では2番・小竹森 尋捕手(3年・札幌豊平リトル出身)が、低めの難しいボールを上手く拾いセンター前ヒット。
大きく点差は離れていても気持ち切れることなく喰らいつくバッティングがあった。
第2節からの巻き返しに期待したい!

小竹森(札幌北広島)

開幕戦に挑んだ札幌北広島ボーイズ
次こそは咲かせてください勝利の華を!