北斗BBC、今季初勝利 駒苫敗戦も手応え掴む

今季初勝利を挙げた北斗BBCナイン
◆2020春季リーグ戦
競技4日目・北斗BBC9-1駒大苫小牧(五回コールドゲーム)=12日、三笠市営球場
北斗ベースボールクラブ
00441=9
10000=1
駒大苫小牧女子
(五回コールドゲーム)
(北)宮西、樹神-佐藤
(駒)小笠原、佐々木-勝俣
▽三塁打:樹神、山埼(北)
▽二塁打:宮西(北)

3安打の活躍を見せた樹神
北斗、強打爆発で今季初勝利!
北斗は1点を追う三回、9番・岩舘 渉(3年・鍛神ベースボールクラブ出身)が、ライト前で出塁すると続く1番・樹神瑠生(3年・大中山野球スポーツ少年団出身)が、左中間を深々と破るタイムリー三塁打で同点。
次打者倒れて3番・佐藤汐夏(3年・木古内ジュニアホークス出身)の内安で三走・樹神が生還し2-1の逆転。
結果これが決勝点となった。
さらに4番・山崎 晄(3年・ききょう出身)、6番・荒谷哲平(3年・七小出身)らのタイムリー安打などでこの回、一挙4点を奪った。
続く四回には1番・樹神、4番・山崎らのタイムリーもあり4点を奪い駒大苫小牧を圧倒した。
五回にも加点し9-1とダメを押した。
4打数3安打と活躍した樹神は「昨日、札幌新陽に敗れ悔しくてバットを振り続けた。試合後、監督・コーチに言われたことを意識し試合に臨んだ」と胸を張った。
投げては先発・宮西理瑠投手(3年・木古内ジュニアホークス出身)が、立ち上がりこそ1失点するも二回以降、要所を抑え四回まで0を重ねた。

好投した宮西投手
五回には遊撃手の樹神がリリーフ登板し、1人走者を許すも最後の打者を空振り三振に斬ってとり勝利した。
野田昌樹監督(49)は「今シーズンは今日の宮西、エースの山崎、アンダースローの岡本らに頑張ってもらいたい」と投手陣の今シーズンの活躍を期待した。
同チームは19日、ホーネッツレディースと対戦する。
<注目選手>
〇樹神 瑠生(こだま るい)
函館市出身
中3 遊撃手 兼 投手
この試合で4打数3安打3打点、投げては1回無失点の好投を見せ活躍した。
右投げ左打ちでコースに逆らわず広角に打ち分けることができるシュアなバッティングが持ち味。
さらに逆方向にも力強い打球を放っていた。
昨年、2年生ながら唯一三塁手としてレギュラーを掴み全国ベスト8にも貢献した。
ジャイアンツカップ道予選・準決勝では札幌新琴似リトルシニアと対戦。
先制の犠飛を放つなど存在感を見せていた。
学童時代は函館市内の大中山野球スポーツ少年団で活躍し、6年時には2017函館選抜メンバーに選ばれ主将としてチームをけん引した。
2017日本ハムファイターズジュニア・セレクションでは内野手として最終42人に残る逸材であったことも付け加えます。
自粛期間中は「略毎日、バットを振りました」と胸を張る。
憧れのプロ野球戦は大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス所属)。
お父さんの薦めもあり大中山野球スポーツ少年団で小学2年生から野球を始める。
172センチ、70キロ
家族は両親と中学1年で同チームに所属する弟の4人。

<注目>の樹神選手(北斗BBC)
駒苫女子、コールド負けするも手ごたえ掴む!
駒大苫小牧女子硬式野球部は公式戦初のゲームにも臆することなく選手たちはのびのびとグラウンドを走り回っていた。
駒苫は初回、死球と2番・藤井華子(高1)のライト前などで一死一、三塁のチャンスから4番・勝俣音々美(高1・JBC札幌女子)が、ライト前タイムリーで1点先制。
しかし北斗打線に三、四、五回とつかまり痛打を浴び連続失点。
初の公式戦で勝利を飾ることはできなかった。
新型コロナウィルスの影響で6月から練習開始となった同校だが、約1ケ月半で選手たちの成長は著しいと言う。
茶木圭介監督(41)は「コールドゲームで負けて、こんなことを言うのはおかしいですが。選手たちは日々成長している。現在、チームを作り上げていく感覚。選手たちの成長を見ていると指導していて楽しい」と試合後、敗れはしたが元気いっぱいグラウンドを走り回る選手たちの姿を思い出し、自然と笑顔を見せた。
北海道の高校女子硬式野球界において札幌新陽高校女子硬式野球部が先駆者であることは間違いない。
今後、追従する駒苫女子がその差をスピード感を持ってどれだけ縮めることができるのかに焦点が集まる。
2年後、とても楽しみなチームになりそうだ。
同チームは18日、いよいよ本丸・札幌新陽高校女子硬式野球部と対戦する。

先制打を放った勝俣選手(駒大苫小牧女子)

公式戦初の駒大苫小牧女子

ベンチから必死に声援を送る駒大苫小牧女子ナイン
次こそは咲かせてください勝利の華を!
協力:ポニーリーグ 北海道連盟