札幌新琴似、2年連続V 準V札幌西<日本選手権道予選>

2年連続優勝の札幌新琴似
◆第48回日本選手権北海道大会
▽決勝 札幌新琴似リトルシニア6-5札幌西リトルシニア=(9日・野幌第一球場)
決勝は札幌新琴似シニアが逆転で勝利し、2年連続の優勝に輝いた。
投打にバランスのとれた札幌新琴似は新チーム結成から道内負けなしの22連勝で9月の全国大会を目指す!
尚、秋季全道大会で代表権を掴んだ札幌新琴似、札幌大谷、札幌西の3チームは17日から大阪府で行われる「JA共済杯第26回日本リトルシニア全国選抜野球大会」へ北海道代表として出場する。
札幌西
0040001=5
000222x=6
札幌新琴似
(西)橋本-藤村
(新)横田-佐々木涼
▽三塁打:橋本(西)
▽二塁打:今北、小保内、藤村(西)、大津(新)
横田粘投で優勝投手
札幌新琴似の先発・横田春輝投手(3年・上手稲コンドル出身)は三回、札幌西の集中打を浴び4点献上。
よもやの大量失点に生嶋宏治監督(59)は「1~2回ならしっかり抑えれるのがいるので継投も考えていたが横田から続投の志願があった」とエースの気持ちに応えた。
四回以降、味方の援護もあり立ち直りを見せた横田。
七回に札幌西の猛追を浴び1点差に迫られるも粘りの投球で勝利を飾った。

横田投手(札幌新琴似)
~4点差を追い上げる新琴似打線!~
四回に3四球で二死満塁から6番・小林春輝(3年・西琴似パンダーズ出身)のレフト前2点タイムリーで反撃開始。
2-4と2点を追う五回には、二死から1番・土田一輝(3年・西発寒ホークス出身)、2番・横井洸亮(3年・新川ウィーディス出身)らが連続四球を足がかかりに一、二塁とすると3番・田中佳太(3年・札苗スターズ出身)が、レフト前タイムリーで1点。
さらに次打者敵失で二死満塁とすると5番・横田春輝(3年・上手稲コンドル出身)の打席で押し出し四球で遂に4-4の同点とした。
続く六回には2番・横井がレフト前の勝ち越し打でゲームをひっくり返した。
横井は「ストレートを待っていたが変化球だったのでなんとか喰らいついて打てた」と試合後、会心の笑顔を見せた。

勝ち越し打を放った横井(札幌新琴似)
さらに3番・田中のレフト前で二走・土田が生還しこの回2点目。
結果これが決勝点となった。
決勝は大量リードを許す苦しいゲームだったが「生嶋監督の下、厳しい練習をしてきている。精神面では負けない」と横田主将。
日本選手権大会(全国大会)は9月に関東で開催予定。
「最後、笑って終われるように」と全国頂上を目指す。

札幌新琴似、メダルの授与
札幌西、あと一歩と迫るも涙
勝てば初優勝が懸かった決勝で序盤三回に集中打があった。
一死一、二塁のチャンスに4番・髙橋駿太(3年・西琴似パンダーズ出身)が、レフト前タイムリーで1点。
さらに二死満塁から7番・小保内貴堂(3年・東16丁目フリッパーズ出身)が、左中間を破る走者一掃となる3点タイムリーヒットでこの回一挙4点を奪った。
逆転を許した札幌西は4-6と2点を追う七回、2番・今北孝晟(3年・厚別西キングパワーズ出身)がレフト前、3番・金田隆聖(3年・金山ファイターズ出身)が、センター前と繋がった。
しかし次打者内ゴロがダブルプレーとなり二死三塁。
反撃もここまでかに思えたが5番・橋本理央(3年・金山ファイターズ出身)が「最後、自分で終わりたくない」と思い打席に向かいライトオーバーとなる意地のタイムリー三塁打。
5-6と1点差に迫るも後続が倒れ涙した。

橋本投手(札幌西)
<発行人>
橋本は札幌新琴似の強力打線を相手に三回までは申し分ないピッチングを披露して見せたが、三回の味方の大量4点の援護のあと、四球が増えていった。
力量は今大会、トップクラスの投手。
ストレートに加えキレの良いカーブ、スライダーでピッチングを組み立てる。
上背も180センチと角度もある。
今後も<注目>の選手だ。
次こそは咲かせてください勝利の華を!
協力:日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟