【特集:最終章・長曽根ストロングス戦】高野山旗
第17回高野山旗学童軟式野球選手権大会
決勝、長曽根の前に力尽きる・・・、
【決勝前日と試合内容を紹介】
7月30日の準決勝終了後、サヨナラ勝ちの興奮が冷め止まない状況の中、宿坊に戻った
フリッパーズナインは奥の院へ。
歴史ある世界遺産を見ることで、貴重な社会勉強の時間にもなった。
夕食時には決勝進出が決まったこともあり、宿坊の遍照尊院様より生ビールとジュースの差し入れ
をいただく。
本当にありがたいことで、監督、選手、父母共に感謝感謝である。
大阪府代表常勝軍団「長曽根ストロングス」との決戦を迎えた朝。早朝より選手全員が宿坊の御
勤め(お経)に参加し、必勝祈願をしていただく。
◆平成24年7月31日(火)
会場:高野山森林公園スポーツ広場
さあいよいよ決勝戦だ!
天候は快晴、気温もどんどん上昇し、真夏の日差しが差し込むグランドへ到着。
しかしながらフリッパースナインは全国大会の決勝戦ともあって、昨日までとは違い、やや緊張気味な表情を浮かべている。
シートノックが始まり、長曽根の守備を見るや、取る、投げるすべてが完璧。全く隙が無い守備力を見せ付けられ、フリッパーズナインは更に堅い表情に・・・。若干相手の雰囲気に圧倒されていたようにも見えた。
金澤主将はジャンケンで勝ち、後攻を選択。この大会5勝すべてが後攻でしかも同じ会場の一
塁側である。厳しい戦いを勝ち上がってきた状況を再現できるのではとの期待も。
応援する父母にも力が入る。
プレイボール直前には、大会前の壮行試合で完封負けだったこともあり、フリッパーズナインは
「20点取られても良いから絶対1点は取ろう!」と監督から激が入る。
試合は序盤から、長曽根のペースに。立ち上がりは緊張からなのかフリッパーズナインは普段通り
の野球ができず、エラー絡みでの失点を重ねていくいやな展開に。
試合中盤まで毎回加点され、4回終了時には7対0というスコアに。
5回以降フリッパーズナインは落ち着きを取り戻し、長曽根を無失点に抑えるも、得点することがで
きず完敗。全国制覇の夢は次回に持ち越しとなった。
今までの勢いで望んだ決勝戦はワンサイドゲームとなり、残念な結果に終わってしまった。
選手は悔し涙を見せるも、時間が経つにつれ、間違いなく充実感が漂ってきたはずである。
全国の強豪チームに競り勝ち、この大舞台で長曽根ストロングスと決勝戦ができる幸せは言葉に
言い表せないほどのことである。
高野山旗は津軽海峡を渡ることは出来なかったが、全国大会の準優勝盾が津軽海峡を渡ること
は歴史的快挙である。
また北海道のチームが由緒ある石碑に名が刻まれたことは、北の大地で頑張る少年少女に希望
を与えたに違いない。
この大会期間中、試合を重ねることに強くなった東16丁目フリッパーズ。
来年もこの舞台に戻り、全国制覇の夢に向って頑張って欲しい!
【試合詳細】
1回表 長曽根の攻撃
先発久原が1番バッターにいきなり2ベースを打たれ、その後送りバントでランナーは3塁へ。
3番バッターのレフト前ヒットでいきなり先制点を献上してしまう立ち上がり。
更に手堅く4番バッターの送りバントでスコアリングポジションにランナーを進められるも、
久原のナイス牽制でタッチアウト!さすがエース!何とかピンチを切り抜ける。
1回の裏 東16丁目の攻撃
長曽根先発は好投手右腕沖本
1番、2番が凡退し2アウトに。しかしながら3番奥田、4番小北が連続ヒット。相手のエラーも絡み、2アウト2,3塁の同点、逆転のチャンス!
ベンチも応援している父母の応援も盛り上がるが、残念ながら5番久原がセカンドゴロに倒れ3ア
ウトに。
2回の表 長曽根の攻撃
またもや先頭打者にヒットを打たれ、続く打者に四球とノーアウト1塁2塁のピンチに
ここでエース久原に替わり奥田にスイッチするも、エラー、ヒット、四球が重なり一挙に4点を取ら
れてしまう。
2回の裏 東16丁目の攻撃
3者凡退
3回の表 長曽根の攻撃
ピッチャー奥田に替わり、再びマウンドへはエース久原があがる。
四球のランナーが2塁へ進み、7番バッターに左中間への2ベースを打たれ、
6対0に。
3回の裏 東16丁目の攻撃
1アウトから1番野口が右中間への3ベースヒット。しかしながら長曽根の堅い守備に阻まれ
得点するこができず。
4回の表 長曽根の攻撃
ランナー1塁から3番バッターに3ベースヒットを打たれ、7対0に。
4回の裏 東16丁目の攻撃
3者凡退
5回の表 長曽根の攻撃
ランナー出すも無得点。
5回の裏 東16丁目の攻撃
3者凡退
6回の表 長曽根の攻撃
ランナー出すも無得点
6回の裏 東16丁目の攻撃
3者凡退
7回の表 長曽根の攻撃
ランナー出すも、キャッチャー奥田の強肩で盗塁を阻止!無得点に抑える。
7回裏 東16丁目の攻撃
先頭奥田のヒットでノーアウト1塁。しかしながらまたもや長曽根の堅い守備に阻まれ得点できず
試合終了
父母談
フリッパーズの名スコアラー 風間哉太(父)
2回戦までしか帯同できず、準決勝京都桂坂ファルコンズ戦延長8回サヨナラヒットを放った息子
の勇姿を見ることができませんでした。当日は一人で祝杯、飲みすぎで寝不足に・・・。
チーム一丸となり勝ち取った準優勝はすばらしい!フリッパーズナイン本当におめでとう!
フリッパーズの女子?部長 風間哉太(母)
この4日間声が出なくなるまで応援した本当に甲斐がありました。
決勝進出を決めた瞬間は、応援隊のお母さん全員で心の底から初めて大きな声で号泣しました。
こんなに素晴しい感動そして一生心に残る思い出を作ってくれた監督、選手本当にありがとう。
次の目標は全国NO1!絶対獲るぞ~!
文・写真:東16丁目フリッパーズ