日高シニア、初優勝に歓喜!準V札幌真駒内<全国予選>
中学硬式野球のリトルシニアは11日、札幌麻生球場で秋季全道大会の3位決定戦と決勝の2試合を行い、決勝で日高リトルシニアが7-2で札幌真駒内リトルシニアを下し、初優勝に輝いた。
決勝でともに戦った日高、札幌真駒内の2チームは来年3月に大阪府で行われる第27回全国選抜大会へ北海道代表として出場する。
3位には苫小牧リトルシニア。
◆決勝
札幌真駒内
0001011=3
060010x=7
日高
(真)阿部、太田、辻、大畑、立蔵-吉田
(日)幌村、久保田、幌村-葛野、幌村、堀川
▽二塁打:小野(真)
◆3位決定戦
苫小牧
0003001=4
0000000=0
小樽
(苫)三浦-日向
(小)茶村、石井、大澤-金澤
日高、初の決勝で初優勝!
同大会で日高、札幌真駒内の両チームは過去2度準決勝まで駒を進めるも何れも涙。
3度目の正直で両チーム揃って決勝進出。
勝てばともに初優勝が懸かった決勝戦。
ゲームが動いたのは二回、一死満塁のチャンスで1番・加藤龍一(2年・三石リトル野球協会)が、センター前タイムリーで1点先制すると2番・佐々木 宝(2年・うらかわ野球少年団出身)が押し出し四球を選び2点。
3番・谷川凌駕(2年・JBC日高ブレイブ出身)が、センター前タイムリーを放ち3点目。
続く4番・堀川塁斗(2年・様似野球スポーツ少年団出身)が、押し出し四球を選び4点目。
結果これが決勝点となった。
さらに押し出し四球と6番・久保田拓希(2年・えりも新栄野球スポーツ少年団出身)の犠飛などでこの回一挙6点を奪い主導権を握った。
五回にも加点した。
投げては先発・幌村魅影(2年・みゆきフェニックス出身)、エース・久保田拓希(2年・えりも新栄野球スポーツ少年団出身)、再び幌村の継投で粘る札幌真駒内を7-3で退け初優勝に輝いた。
バッテリーを中心に守り抜く野球がベースにあり、攻撃では次の塁を積極的に狙う走塁が持ち味の日高チーム。
球団創立11年目で掴んだ偉業に浦川 聡監督(55)は「日本選手権、そしてこの全国選抜大会を目標に目指してやってきたがこんなに早く手が届くと思っていなかった」と試合後。
決勝では「普段通りやろう、しっかりとボールを見極めみんなでつないで戦うんだ」とベンチから指示を出した。
初優勝で来年3月に大阪で行われる全国選抜大会出場が、決まった浦川監督は「全国でもコツコツとつないで1点を取りに行く。このひと冬でどれだけ成長するか楽しみです」と充実感いっぱいで球場を後にした。
<発行人>
日高新チームは2年生が14人、1年生が8人。
日高管内唯一の中学硬式クラブチームは細長い管内全域からえりも、浦河、様似、静内、新冠などから集まる。
活動は土日に加え平日は火・木曜日17時半から20時半まで続く。
心強い先輩には2019年夏の甲子園大会を懸けた南北海道予選・決勝に駒を進めた国際情報・3年の3人だ。
原田航介投手(様似野球スポーツ少年団出身)、久保田廉太朗捕手(荻伏野球スポーツ少年団出身)、秋田 真(静内緑ホークス出身)。
加えて2020年秋季全道大会を制した北海ベンチ入りメンバーに2年の中川太陽(荻伏野球スポーツ少年団出身)らなどOBの活躍も目覚ましい。
来年は日高から目が離せない!
準優勝・札幌真駒内
札幌真駒内は1-7と6点を追う六回、4番・小野嵩琉(2年・藤野ブレイブス出身)のライトオーバーとなる二塁打を足がかりに5番・工藤大昊(2年・神奈川県、南河原リトルウィングス出身)の内ゴロが敵失を誘い二走・小野が一気に生還し2点目。
七回には先頭の1番・吉田蹴人(2年・アカシヤファイヤーズ出身)が、四球と二盗で得点圏に走者を進めると二者倒れたあと再び4番・小野が、センター前タイムリーで1点を奪う意地を見せた。
敗れはしたが小野は第一打席の四球以外は3打数3安打の猛打ぶりを発揮。
序盤の大量失点が悔やまれる。
この冬、全国に向け投手陣のレベルアップを図り札幌真駒内旋風に期待したい。
協力:日本リトルシニア中学硬式野球協会北海道連盟