札幌豊平ボーイズB、開幕戦飾る!

開幕勝利した札幌豊平ボーイズBナイン
中学硬式野球のボーイズリーグ、日本少年野球連盟北海道支部(中村禎伸・支部長)のアシックス旗争奪第30回春季大会が4月29日、札幌・円山球場ほかで開幕、1回戦4試合が行われた。
円山球場の開幕第1試合は2年生以下チーム同士の札幌豊平ボーイズB-旭川大雪ボーイズBの対戦となり、札幌豊平が旭川大雪の追撃を振り切り初戦を勝利で飾った。
第2試合の函館ボーイズーとかち道東ボーイズは序盤大量点でリードした函館ボーイズがコールド勝ち、栗山町民球場の2試合は苫小牧ボーイズB、旭川大雪ボーイズが勝利した(速報掲載)。
決勝戦は5月2日、野幌運動公園第1球場で行われる。
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球場入場の際、検温検査する関係者
▽1回戦
札幌豊平ボーイズB
1201021=7
0000050=5
旭川大雪ボーイズB
(豊)野崎、松山祥、松山周-伊藤
(旭)北川、鈴木、上田-橋本
▽三塁打 井上、淡路(豊)
▽二塁打 井尻(豊)、渡辺、杉浦(旭)
はつらつ野球「失敗恐れず」、札幌豊平B
好スタートを切った札幌豊平ボーイズB、宿敵・旭川大雪ボーイズBを破ってナインは気分上昇だ。
2年生チームとはいえ、強豪チームに競り勝ち主軸3年生ナインに大きな刺激を与えた。
これまでハードルが高かった”大雪の壁”制覇に準備は着々と進んでいる。
試合終了後、黒岩公二監督(46)の「大雪に勝ててよかった」と漏らした一言がチーム一丸の願いを表している。
コロナ禍でオフの期間、平日の練習は見送り土・日のみに絞った。
練習時間を短くすることによって選手たちは逆に集中して取り組むことが出来た。
ただ練習するだけでなく、一人一人が課題(テーマ)を持ってやることで自覚が芽生え、積極的なプレーが生まれてくる。
これがオフの成果となって初戦を飾ることになった。
黒岩監督の「失敗を恐れずドンドン行け!」が初戦の旭川大雪戦にも表れた。
ヒット10本、そのうち三塁打2本(井上、淡路)、二塁打1本(井尻)は、まさに積極打法の結果。
出塁すれば「次を狙い」盗塁し、際どい球さばきも随所に見られた。
「失敗を恐れず勝ちに行く」、これが豊平ボーイズBの野球だ。

野崎投手(札幌豊平)
エース欠場でも二番手投手陣が大胆投球で補完する。
先発した野崎太陽投手(2年・羊ヶ丘ブルースターズ出身)は、交代後センターに、また投手に、そしてライトに、またまた投手にと大活躍。
打っても4番でタイムリーを含む2安打、二盗、三盗にも挑む積極野球ぶり。
チームを引っ張りナインを勇気づけた。
捕手でキャプテンの伊藤太一朗選手(2年・西琴似パンダーズ出身)は「チームが一つになって戦えるように、まとめています。そのためには、よりコミュニケーションを深められように頑張ります」と話す。
強敵を破り初戦白星にモチベーションも上がり、チームみんなの目標「選手権優勝」へ突き進む。

伊藤主将(札幌豊平)
旭川大雪B、終盤に意地を見せて猛追
初戦ということもあり、旭川大雪らしかぬ攻守が続き五回までゼロ行進。
札幌豊平B投手陣の継投に完全に抑え込まれ0-4、さらに六回にも2点加点されて0-6の大ピンチ。
このままでは零封負けの恐れもあったが、さすが精神的にも鍛えられた旭川大雪魂、その裏にナインは意地を見せた。
1番・渡辺瑛太内野手(2年・新富野球少年団出身)の左翼二塁打から始まり四球、失策がらみでまず1点。
4番・杉浦瑛哉外野手(2年・東川大雪野球少年団出身)の二塁打で弾みをつけ連続3四球のあと、一死満塁から8番・千代悠生外野手(2年・東光サンボーイズ出身)が、センター前にランナー一掃の適時打で5-6の1点差まで迫ったが逆転には至らなかった。
負けはしたが打線の素晴らしい爆発力は今後に残す楽しみな材料のひとつだ。

宍戸投手(旭川大雪)

1回戦に挑んだ旭川大雪ボーイズB
協力:(公財)日本少年野球連盟 北海道支部