屯田ベアーズ、2-1サヨナラ勝ちで4強入り<札幌選抜大会>
第43回少年軟式野球札幌選抜大会(札幌市少年軟式野球連盟/主催)大会3日目は太陽球場3面で2、3回戦12試合行い屯田ベアーズ(北区)、石山アトムズ少年団(南区)、緑丘ホーマーズ(中央区)、新川ファイヤーバード(北区)が4強入りを果たした。
3回戦で行われた屯田ベアーズvs星置レッドソックス(手稲区)の優勝候補同士の一戦に注目した。
試合は予想通りの接戦を擁した好ゲーム!
◆3回戦(4日、太陽B球場)
星置レッドソックス
010000=1
000101=2
屯田ベアーズ
(星)浅水-須藤
(屯)本山聖-本山悠
▽三塁打:本山悠2(屯)
▽二塁打:本山聖(屯)
1-1の同点で迎えた六回、先頭の1番・本山聖人(6年)が、センターオーバーの二塁打でサヨナラの絶好機を迎えた。
なんとか一死三塁の好機を演出しようと続く2番・渡辺知晃(6年)が、三塁への犠打を試みるも相手三塁手・平山一翔(5年)が、見事なチャージで三塁ベースカバーに入った小松優太(6年)へ転送し、三塁封殺。
一死一塁となった屯田は強行にも一走・渡辺が、二盗狙うも二塁手前でタグアウト。
チャンスから一気に絶望とも言える二死走者なしとなった。
落胆を隠せない屯田ベンチは、前回打席で右中間を破る同点打を放っている本山悠人(6年)に一部の望みを託した。
ツーストライクと追い込まれてからの高目のボールに反応。
これがグングンと左中間を抜ける打球となり力技で三塁打を再び演出した。
急転直下のサヨナラ機に屯田ベンチは沸きに沸いた。
八重樫<値千金打>
打席には4番・八重樫悠人(6年)、この試合センターフライと四球。
前の試合でも3打数ノーヒットとこの日はまだあたりが無い。
しかしベンチからの激に応えたのは初球の高目のボール。
振りぬいた打球はライト線を破り、ボールが地面に落ちた。
喜びを爆発させた三走・本山悠が生還しサヨナラ勝ちを収め準決勝進出を掴んだ!
八重樫は「打ったボールは高めの速いボール、明日も打って勝ちます」と笑顔で球場を後にした。
投げては本山聖が真っすぐとスローボールを低めに集め強打・星置打線を六回3安打1失点に抑える好投で勝利に大きく貢献した。
小林 太監督(52)は「しびれました、星置とは練習試合を2回やって2回とも負けている。今日は本山聖がコントロール良く真っすぐとスローボールで星置を抑えてくれた」とエースの頑張りを称えた。
同チームは3年前の2018(平成30)年に行われた第40回大会・初優勝以来の3年ぶり2度目の優勝を目指す!
星置レッドソックス、紙一重で涙
星置は1-1の同点で迎えた五回、一死二塁のチャンスで8番・浜口央輔(6年)の打球が、レフトの頭上を越えた。
ふらふらっと上がった打球で判断が難しく二走は三塁に留まり、一死一、三塁のチャンス。
ここで9番・船木優生(6年)が、スクイズするも三走・宮崎煌大(4年)が、ホームタグアウトで2点目が遠かった。
迎えた最大のピンチ
六回裏の二死、三塁の場面で星置レッドソックス・渡辺 敦監督はナインを集めた。
4番・八重樫と勝負するのか?
4番・八重樫、5番・内田知門(6年)を申告敬遠し満塁策を取るのか、意思の確認である。
ここでエース・浅水梨来投手(6年)は、八重樫との勝負を選択した。
投手として打者へ向かっていく闘志は一番大事な要素。
結果、打たれるもチームの大黒柱としての気概を感じた判断だった。
渡辺監督は「この大会がさらに全道、全国につながる大会であれば無条件で申告敬遠としますが、まだ春なのでやることをやって敗れた。何より相手の4番があの場面で初球打ったことを褒めたいし、ツーアウトから普通は心折れますよ」と爽やかにサヨナラ勝ちを収めた屯田ベアーズを称えていた。
次こそは咲かせてください勝利の華を
協力:札幌市少年軟式野球連盟