学童都市対抗V3だ!苫小牧がセレクション

ピッチングマシーンを使ってバント。ライン際に落とす絶妙の技も出た
ただいま「北海道学童軟式野球都市対抗戦」大会で2連勝中の苫小牧選抜(石川将一監督)が6月27日、秋に行われる大会に向けてチームを編成するメンバー・セレクションを行った。
編成メンバーは18人、市内の少年野球チームから小学6年男女46人が参加し”枠入り合格”を目指して真剣な面持ちで挑戦していた。
合格者はイースト、ウェスタン部会のホームページなどに7月上旬に掲載される。

北海道大会V3を目指して46人が参加、メンバーセレクションが行われた

セレクションに向けて選手を激励する苫小牧選抜の石川監督
昨年は90人の参加があったが今年は46人と激減した。
市内各チームの6年生が減ったこととコロナ禍の影響も出たようだ。
それでも市内13チームから参加した選手は元気ハツラツ、各課題を緊張の面持ちだったが果敢に挑んでいた。
少女選手2人も交じり、男子選手に劣らぬパフォーマンスを見せていた。

真剣なまなざしで順番待ちをする選手たち
目標は当然、道内3連覇。
今2連勝中でメンバー選びにも比重が大きくかかり、審査員となる監督のほか6人のコーチの目も厳しさを増し、動作一つ一つにチェックを入れていた。
実践を意識したプレー形式のフォーメーションやバント、投球・捕球の基本動作も重要項目だ。
会場の拓勇緑葉公園には選手の父兄らも多数見学に訪れ、午後3時から薄暮まで熱心に応援していた。

ピッチングマシーンを使ってバント。ライン際に落とす絶妙の技も出た
選抜チームの監督に就任して4年目の石川将一さん(47、沼ノ端スポーツ少年団総監督)。
東海大四高から社会人野球の名門、王子製紙苫小牧に行き活躍した。
投手として91年のプロ野球高校生ドラフト候補にも挙がった逸材だ。
監督のモットーは機動力野球。
ノーヒットで点を取ることをベストとし、その積み重ねで競り勝つ野球を目指す。
今回のセレクションでも現在よりも秋に向けて「伸びしろの見える選手」を合格基準にしている。
一昨年、道大会で初優勝して全国でも優勝するという離れ業をやってのけた。
昨年も道内大会で優勝したがコロナ禍で今年2月の全国大会は辞退した。
狙うは当然、道大会V3だ。
石川監督は「やりたい(V3)と思っているが正直言って厳しい。それでも、これまでのことを白紙に戻しチャレンジャー精神でぶつかっていきます」。頼もしい言葉が返ってきた。